ザ・クロマニヨンズ / The Cro-Magnons

ザ・クロマニヨンズ / The Cro-Magnons

ザ・クロマニヨンズとは、日本のロックバンドである。メンバーは、ボーカルの甲本ヒロト(こうもとひろと)、ギターの真島昌利(ましままさとし)、ベースの小林勝(こばやしまさる)、ドラムの桐田勝治(きりたかつじ)の4人。結成は2006年。2005年に活動休止を発表した↑THE HIGH-LOWS↓の真島が甲本に声をかけたのがきっかけである。
2006年9月20日、デビューシングル『タリホー』をリリース。また同日から全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ 出現!! ツアー」をスタートさせ、12月24日までに全国で33公演を行った。その後もツアーを精力的に開催し、2007年に「春のウラウラ祭り」(全国16公演)、2008年には「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン ツアー」(全国19公演)などを行った。2020年には、自身初となる配信ライブ「ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 全曲配信ライブ」を開催。

yoshidayoshioooのレビュー・評価・感想

ザ・クロマニヨンズ / The Cro-Magnons
8

最高の原点回帰

ザ・クロマニヨンズは、元ブルーハーツ、ハイロウズの甲本ヒロト、真島昌利が中心になって、2006年に結成されたバンドです。
日清のカップヌードルのCMソングとして使用された「ナンバーワン野郎!」、ドラマ「ど根性ガエル」の主題歌の「エルビス(仮)」、ドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です」の主題歌の「生きる」等、タイアップも多いので、一度は耳にしたことがあるかと思います。
バンドとしての最大の特徴は、音の少なさだと思います。ブルーハーツの楽曲の多くは愚直な、あまりにもストレートで、いかにも青春パンクらしいものでした。解散後に結成したハイロウズは、一転、パンクロックとしての色彩を保ちながらも、実験的な曲など、凝った楽曲が多くなります。
そして、クロマニヨンズでは、ブルーハーツのようなストレートな楽曲に回帰しています。50歳を超えたおっさんバンドですが、若々しさがあり、時には妙な可愛らしさがあります。
しかし、デビュー当初の若々しさにただ回帰しただけではありません。比べると、音の数はより少なく、洗練されています。どの楽曲の聞けば聞くほど、これだけ音が少ないのに、どうしてこんなにも厚みがあるのだろうと感動すらできます。熟練という表現がこれほどしっくりくるバンドもないと思います。
ロックバンドは、ボーカル、ギター、ベース、ドラムだけで十分という感覚をお持ちなら、絶対に気に入るバンドです。