リアルアカウント

リアルアカウント

『リアルアカウント』とは、原作・オクショウ、漫画・渡辺静による漫画作品。2014年に『別冊少年マガジン』で第1部の連載が開始する。2015年に第2部が、2016年に第3部の中盤まで『週刊少年マガジン』で連載され、2018年9月号から再び『別冊少年マガジン』で第3部の続きが掲載された。国民的SNS「リアルアカウント」の世界に迷いこんだ主人公は、「フォロワー0で即死亡」、「中の人間が死ぬとフォロワーも即死亡」というルールの下、理不尽なデスゲームに挑んでいく。

j_saitouのレビュー・評価・感想

リアルアカウント
9

ハラハラドキドキの読めない展開が魅力

スマホやネットを題材とした、デスゲームものの漫画です。
第一部は柏木アタルという少年が、第二部からは向井ユウマというが主人公になる事で目線が途中から変わる漫画です。漫画では、既読スルーや歩きスマホ、ネット犯罪などのネタが扱われていて、情報社会が抱える問題がふんだんに盛り込まれています。
ジャンルがデスゲームなので、読み進めていくとたくさんの犠牲が出てきます。なので、慣れてない人には少し刺激の強い作品かもしれません。しかし、リアルアカウントはデスゲーム好きにはたまらない作品になっています。次々と行われるゲームの中で、主人公達がアイデアを駆使して乗り越えていく様が痛快であり、登場人物達の機転や行動に毎回うならされます。
先の読めない展開ばかりですが、読者が内容に付いていけないという事はないです。取り扱われるネタは、身近な題材であるスマホやネットに関係する事が多く、難解な専門用語などは出てきません。そして、ストーリーばかりではなく、キャラクターも魅力的です。出てくる人物の一人一人が個性的で、目が離せなくなります。主人公をとりまく身辺事情や、ヒロインや仲間の家庭環境や成長なども含めて、面白い話です。特に第二部からの主人公である向井ユウマの精神的成長や、仲間との絆は、呼んでいて胸が熱くなります。