涙なしには見られない。ハンカチは必須です。
原作がヒットし、実写映画、そしてアニメ映画も公開した作品です。タイトルからライトノベル系だと思って敬遠する人もいるかと思いますが、ひとつの青春小説としておすすめの一冊です。
主人公はとある出来事をきっかけに、クラスメートの咲良が膵臓の病気を抱えており、余命1年生きられるかどうかという事実を知ります。もともと周りに興味がなく内向的な性格だった主人公ですが、膵臓の病気を咲良が抱えていることは家族以外には誰も知らず、秘密を共有するクラスメートという関係になりました。
共通の秘密を抱えているということをきっかけに、咲良は主人公と仲良くなるためにいろいろなところに連れていかれたり、いろんな話をされます。そんな状況でクラスメート達ももともと一人でいることの多い主人公と友達の多い咲良が仲良くしている光景を見て、いろんな感情が芽生えます。
そんな状況で、トラブルがあったり、少しシリアスなシーンなどがあり、いろんな出来事をきっかけに主人公にも感情の変化がありました。一方、咲良は感情豊かに主人公と行動したりしますが、病気のことを暗く語ったりせず、明るくふるまっていますが…。ネタバレをしすぎると、実際に泣ける部分の感動が薄れるのでここまでにしますが、後半の展開にさしかかったあたりからハンカチが手放せなくなりますので、この作品はお勧めです。