「痛快」という表現がピッタリハマるCOOLなドタバタ劇
奇才ガイ・リッチーのデビュー作であり、最高傑作と言いきれる傑作。
ジャケから既にオシャレさと、面白さを予感させますが、期待を裏切りません。
金・銃・マリファナをめぐって、4人の若者とギャング、麻薬王、金持ちのおぼっちゃま達が、複雑に見事に絡み合うドタバタ劇。
立場も何もかもが異なる登場人物のそれぞれに起こった、一見するとバラバラに見える出来事が伏線となり、偶然が偶然を呼ぶことで交錯。
最後にはバシッと1本の線になる様は、痛快の極みです。
予算は高くなくても、「お話」の力で、ここまで面白いものが作れるという好例であり、そこが本作の一番の見所。そんな脚本の良さが光る本作。宮藤官九郎も影響を受けたとか。「木更津キャッツアイ」の、意味不明な出来事から始まり、時間を遡って話が見えるようになるところとか、確かに近いものがあります。
また、あのブラッド・ピットがこの作品を見て出演を希望したことで、「スナッチ」に繋がったなんて話もあります。
若き日のジェイソン・ステイサムが出演。そして、何故かスティングがチョイ役で出ています。
1999年の作品ではありますが、時が流れても古さを感じさせない、キャスト、映像、音楽のどこをとっても文句無しにセンスの良い映画。間違いなくオススメです。