ドランクモンキー 酔拳

ドランクモンキー 酔拳

『ドランクモンキー 酔拳』(ドランクモンキー "Drunk monkey" すいけん)は1978年の香港の映画。思遠影業公司(シーゾナル・フィルム社)製作。主演はジャッキー・チェン。出演はユエン・シャオティエンなど。ビデオ・DVDには『ジャッキー・チェンの酔拳』『酔拳』などの邦題もある。1977年、ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していたジャッキー・チェンが、シーゾナル・フィルム社に2本契約でレンタル出向し、製作されたうちの1本。『スネーキーモンキー 蛇拳』の姉妹編という位置づけとなっている。

hachisyuのレビュー・評価・感想

ドランクモンキー 酔拳
8

若かりし頃のジャッキーの激しいアクションを堪能できる

1978年に公開されたジャッキー・チェン主演のカンフー映画で、ジャッキーの名を広めるきっかけになった記念碑的な作品とも言えます。
正義感はあるもののチンピラ崩れの青年ウォン・フェイフォンはそのあまりの自堕落ぶりを見かねた父から酔拳の名手・ソウ・ハッイーに修行を課せられ、徹底的にしごかれながらも酔拳を会得していく流れです。
初期のカンフー映画を象徴する映画だけあって、ストーリーに関しては完全に添え物程度で(よくよく考えれば無銭飲食などジャッキーの方に非がある展開も多かったり)、数分に1回の割合で戦闘シーン、または修行シーンが繰り広げられている印象になっています。
最もカンフーを見せる映画なので、その趣旨に関しては間違ておらず、むしろ20代の若かりし頃のジャッキーの激しいアクションを堪能できる作品となっています。タイトルにもある酔拳の伝授が始まるのが開始1時間くらい経ったぐらいでやっとという感じですが、その間も格闘シーンや修行シーンが十分すぎるほど盛り込まれていて気にならないかも?
今の目で見ると中華料理店のゴツイ用心棒や鉄頭のギャンブラーや棒術使いの先生とか、最後の敵の暗殺者はともかく不自然なくらい武術の使い手に遭遇する率が高かったり、1年の修行をやり遂げたフェイフォンに師匠のソウが別れを告げた約5分くらいに最終決戦に興味をもってあっさり帰ってきたりと、ツッコミ所も満載ですが(笑)逆にそれらを指摘しながら見ても楽しい映画だと思います。