社会派傑作漫画
少し古い作品ですがこのGUNSLINGER GIRLという漫画を他の人におすすめしています。
事故により死の淵を彷徨う少女達が、人工筋肉移植などの外科処置を施されテロリストと戦って行くストーリー。まだ成人になっていない少女達の当たり前の感情と、戦場に身を置いている感情との葛藤が繊細に描かれていてます。
薬で身体能力を劇的に上昇させている故に寿命も短く、徐々に記憶も薄れていく恐怖と何故人を殺してまで生かされているのかという悲しい背景設定などは人を選ぶかもしれません。ですが、社会体制や差別、思想といった事まで細かく描写されているので、この作品を読んだ後に残る余韻は他の作品では味わえない物となっています。
ハッピーエンドで終わる作品では無いので人を選ぶ部分もありますが、それを補うほどストーリーがすばらしいです。少々哲学的な部分もあるので読むのが難しいと思うかと思いますがぜひとも一度手に取って読んで欲しい作品であります。