PandoraHearts / パンドラハーツ

PandoraHearts / パンドラハーツ

『PandoraHearts』(パンドラハーツ)とは、『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』等の童話をモチーフにしたダークファンタジー漫画である。作者は日本の漫画家・望月淳。スクウェア・エニックスの『月刊Gファンタジー』にて、2006年6月号から2015年4月号まで連載し完結。単行本は全24巻である。2009年4月から同年9月の間TVアニメも放送されている。

voice0215のレビュー・評価・感想

PandoraHearts / パンドラハーツ
8

抗えない運命の物語のその先とは

漫画「PandoraHearts」は望月淳によって「月刊Gファンタジー」で連載されていた漫画です。アニメ化もされました。
「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」といった童話をモチーフにしており、キーとなる少女の名前もアリスです。主人公のオズ=べザリウスは、成人の儀と呼ばれる儀式の最中に突然現れた「バスカヴィルの民」によって身に覚えのない罪を宣告され、「アヴィス」と呼ばれる監獄に落とされます。オズはアヴィスで人形の形をしたチェインといわれる者たちに襲われますが、そこに現れた記憶をなくした少女「アリス」に助けられ、またチェインでもあるアリスと契約することによって、アヴィスからの脱出に成功します。しかしオズたちが戻った世界は、オズが成人の儀を行い、アヴィスに落とされたあの日より10年もの月日が経過した世界でした。オズとアリスは、かつてのオズの従者であるギルバート、またアヴィスについて研究している政府機関「パンドラ」に所属しているシャロン、ブレイクらとともに、アヴィスとは何なのか、アリスの失われた記憶とは何か、そして自身がアヴィスに落とされる原因となった自らの罪とはいったい何かを追求するため歩みだします。