フラガール

フラガール

『フラガール』とは、2006年9月23日に公開されたシネカノン制作の日本映画である。監督を李相日、主演を松雪泰子が務めた。第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、多くの賞を受賞している。
舞台は1965年、福島県いわき市の常盤炭鉱。危機的状況に陥った炭鉱で働く人々は、町おこし事業として「常盤ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)」を立ち上げた。「常盤ハワイアンセンター」の誕生から成功までを、素人フラダンスチームの成長物語を中心に描く。
ハワイアンミュージックと本格的なフラダンスショーが魅力の作品。

shigetotoroのレビュー・評価・感想

フラガール
10

蒼井優のダンスが圧巻!私はこれを見てダンスを始めました。

舞台は大規模な規模縮小に追い込まれた昭和40年の炭鉱町、福島県いわき市。職を失った人々のための町おこし事業であった常磐ハワイアンセンターが誕生するまでの物語。
常磐ハワイアンセンターの目玉は、なんといっても若い女性たちによるフラダンスショー・訳アリだが実力のあるダンサー平山まどかによる、ド素人の炭鉱町の娘たちへのフラダンスレッスンが始まる。中でも仲良しペアの紀美子と早苗はフラダンスにはまっていくが、家庭の事情で早苗はダンスを続けることができなくなり、町を去っていく。一人残された紀美子は一時はダンスを辞めてしまうが、早苗から励まされ一人続ける決意をする。まどかの厳しい特訓の成果もあり紀美子はみるみる上達し、まどかが街を去っていきそうになったり、仲間の小百合の不幸なども乗り越え、常磐ハワイアンセンターのオープンの舞台では堂々ソロを踊りきる。その姿をこっそり見に来ていた紀美子の母は、それまでのフラダンスへの偏見や紀美子への心配心を忘れて、感動を抑えられずにただ拍手するのであった。
蒼井優のソロダンスがただただ美しく、それだけでも見る価値ありです。レッスン風景や電車越しのまどかへのフラダンスを見て、フラダンスが表現するハワイの心を知ることができて、フラダンスへの興味もわいてきます。