スマホを落としただけなのに

スマホを落としただけなのに

『スマホを落としただけなのに』とは、志駕晃(しがあきら)のミステリー小説および、中田秀夫が監督を務めたミステリー映画である。原作は第15回『このミステリーがすごい!』大賞で最終候補に残った人気シリーズだ。賞には落選したが、編集部推薦の「隠し玉」としてシリーズ化され、全3巻が刊行された。
主人公の麻美の彼氏である富田がスマホを落とした日から、麻美の周囲で不可解な出来事が起こり始める。やがて事態はネットに留まらず連続殺人事件、そして麻美の秘密をも暴いていくことになる。

Nia666のレビュー・評価・感想

スマホを落としただけなのに
10

誰にもありえそうな現代の闇

とにかく面白い映画です。普及率が高くなり誰もが持っているスマホ。しかも、スマホには恐ろしいほどの個人情報が入っています。
彼氏がスマホを落としてから悲劇が始まります。スマホ1つでクレジットカード情報を手に入れられる。誰もが何の危機感を持たずに自らプライバシーを明かすSNS。
この映画を観るとSNSの怖さがよくわかります。たとえパスワードなどで管理していても、彼女や家族の誕生日をスマホから調べて手に入れるなどしてロックを解除。完全なセキュリティ管理などないのだと実感させられました。
ただのストーカーだと思っていたらまさかの犯罪に展開。しかも北川景子が演じたヒロインの壮絶な過去までもが明らかにされてしまいます。
確かに映画なので極端な展開なのですが、実際にスマホを落としてしまうと知られたくないことまで知られてしまう、カード詐欺にあってしまう。そんな恐怖を感じました。
ネット社会の闇がよく描かれていました。この映画はまた違った意味でのホラーです。
子供も当たり前のようにフェイスブック、インスタをしていましたので一緒に観てネットの恐ろしさを教えることができました。とてもいい教訓となったのではないのか、と思っています。