ただの邦楽ではない、ジャパニーズポップスを音楽にのせて伝えるアーティスト
アルバム「POP VIRUS」をリリースし、一番勢いのあるアーティストといっても過言ではないでしょう。
ジャズアーティストの両親をもつ彼は洋楽、邦楽問わず様々な音楽に触れて育ち、特にマイケル・ジョンソンやプリンスといったブラックミュージックを好んでいました。そのため幼少期はどこでも踊り出すような陽気な少年でした。しかし、それをウザいと言われたため引きこもりになってしまい、パニック障害も発症してしまいました。そんな彼だからでしょう、初期の音楽は決してポップスとはいえないようなどこか暗く、玄人受けしそうな音楽が多かったです。また自分の歌声に自信がなかったためSAKEROCKというインストバンドを組んでいました。
そんな彼を変えたのは、CMタイアップもつき徐々に人気が出てきた矢先に起きたくも膜下出血による闘病でした。星野源がインタビューで語っていましたが「一度死んだと思って今作りたい音楽を作ろうと思った」と音楽を作る気持ちに大きな変化が起きました。実際に作られた音楽たちは明らかに過去のものとは違いました。
星野のルーツとなるブラックミュージックを日本に取り入れたジャパニーズポップスを代表するものとなりSUNや恋、Family Songといった大ヒット曲に繋がっていきました。そしてPOP VIRUSでは自らがウイルスとなり日本音楽という体に入り込み、新たな免疫のような存在になりたい、新たなポップス中読者たちの感染源になりたいという思いが込められています。その気持ちを体現するように山下達郎などとコラボレーションした音楽たちは色々な角度から描かれたポップスは多くのリスナーの心に響くと思います。是非聞いていただければと思います。