名探偵コナン 世紀末の魔術師

名探偵コナン 世紀末の魔術師

『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(めいたんていコナン せいきまつのまじゅつし)とは、1999年4月に公開された劇場版アニメ。劇場版『名探偵コナン』シリーズの第3作目にあたる。ある日、コナンの好敵手である怪盗キッドから警視庁に予告状が届いた。彼の狙いは、ロマノフ王朝の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」。キッドの予告状をきっかけに、コナンは宝を巡る殺人事件に巻き込まれることとなる。監督は、前作『名探偵コナン 14番目の標的』に引き続きこだま兼嗣が担当。キャッチコピーは「世紀末最大の謎を解くのは誰だ!?」だった。

on_lrsdのレビュー・評価・感想

名探偵コナン 世紀末の魔術師
4

アクション好きには物足りない

第三作目のコナン映画ということもあり、絵柄もそこまで新しいものではなく、今の目が離れすぎてる絵柄が苦手な私には好みの絵柄でした。
服部平次とコナンが知り合って間もない頃の設定背景で、怪盗キッドに狙われる宝を無事に守り切る依頼を受けるという話から始まります。
コナンの素性を知っている服部が、「コナンくん」と呼ぶことに抵抗を覚えている描写がとても良く表現されており、服部ファンには良い描写ですが、彼の出番は前半でほぼおしまいです。
後半は、キッドが誰に化けてでるかを推測しながら、作中で起こった殺人事件の解決に向かいながらの同時進行で物語は進みますが、なんだか慌ただしくて頭が混乱しそうになりました。
そこにコナンの「そうか、そういうことだったのか!」のセリフに何回か助けられました。
ただ、キッドを執拗に追いかけたがるコナンと服部の心理が描かれていればいいのに、とも思いますが、好奇心や探偵の名にかけてで脳内補完する他ありません。
また、蘭が「新一新一」うるさい時期なのもあってか、コナンの正体が明るみになりそうなラストからエンディングまでの展開にも無理を感じます。
コナンはいつまでも続きますよー、だから新一と蘭の関係を知りたかったらずっとファンでいてねーと言われているような気すらしました。
ドラマティックなルパン三世を見ているような気になります。
蘭の空手シーンで場を無理やりつなげることがなかっただけマシでした。