アクション好きには物足りない
第三作目のコナン映画ということもあり、絵柄もそこまで新しいものではなく、今の目が離れすぎてる絵柄が苦手な私には好みの絵柄でした。
服部平次とコナンが知り合って間もない頃の設定背景で、怪盗キッドに狙われる宝を無事に守り切る依頼を受けるという話から始まります。
コナンの素性を知っている服部が、「コナンくん」と呼ぶことに抵抗を覚えている描写がとても良く表現されており、服部ファンには良い描写ですが、彼の出番は前半でほぼおしまいです。
後半は、キッドが誰に化けてでるかを推測しながら、作中で起こった殺人事件の解決に向かいながらの同時進行で物語は進みますが、なんだか慌ただしくて頭が混乱しそうになりました。
そこにコナンの「そうか、そういうことだったのか!」のセリフに何回か助けられました。
ただ、キッドを執拗に追いかけたがるコナンと服部の心理が描かれていればいいのに、とも思いますが、好奇心や探偵の名にかけてで脳内補完する他ありません。
また、蘭が「新一新一」うるさい時期なのもあってか、コナンの正体が明るみになりそうなラストからエンディングまでの展開にも無理を感じます。
コナンはいつまでも続きますよー、だから新一と蘭の関係を知りたかったらずっとファンでいてねーと言われているような気すらしました。
ドラマティックなルパン三世を見ているような気になります。
蘭の空手シーンで場を無理やりつなげることがなかっただけマシでした。