ジェーン・ドウの解剖

ジェーン・ドウの解剖

『ジェーン・ドウの解剖』(ジェーン・ドウのかいぼう/原題:The Autopsy of Jane Doe)とは、2016年に製作されたアメリカのホラー映画。監督はアンドレ・ウーヴレダルが務めた。遺体安置所と火葬場を経営している検視官親子のもとに、身元不明の女性の死体(ジェーン・ドウ)が運び込まれた。2人は女性の解剖を進めていくのだが、解剖が進むにつれて室内でおかしな現象が起こるようになる。物語の展開と死体の解剖がリンクするという構成が、高く評価された。

fuk9502のレビュー・評価・感想

ジェーン・ドウの解剖
9

密室で繰り広げられるホラー

ジェーン・ドウの解剖というなんとも不思議なタイトルの映画ですが、この映画の特徴としては登場人物が非常に少なく、舞台となる場所もかなり狭い低予算なホラー映画であるということです。
ただ最近見たホラー映画の中ではかなりレベルの高いものであり、正直高い予算を使ってできたホラー映画よりも良くできていると思います。

この映画のあらすじとしては、身元不明の女性の死体が死体の解剖を専門としている業者のもとへ運ばれてきて、そこで解剖を進めていると次々と不可思議なことが起こり、その恐怖に巻き込まれていくというものです。序盤から中盤にかけては、なぜ女性の遺体を解剖しているだけで怪奇現象が巻き起こるのか、この女性の遺体はどこからきて何者なのか、という謎ばかりがどんどん膨らんでいきます。そして後半になると様々な謎が解き明かされていき、そこから一気にホラー展開が加速していきます。
この映画は死体を解剖する際の描写が非常にリアルですので、怖い映画が大丈夫でもグロテスクなシーンが苦手な人にはかなりキツいと思います。しかし、それを差し引いても非常にクオリティが高く、非常にストーリが凝ったホラー映画だと思いますので、ぜひみなさんに見て頂きたいです