大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL / スマブラSP / Super Smash Bros. Ultimate

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALとは、2018年12月に任天堂から発売された対戦型アクションゲームである。「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの6作目にあたる。
発売直後である2019年3月では、全世界での売上本数が1571万本をマークし、「ストリートファイターII」の記録を抜いて、格闘ゲームの中で最も多く売れている。
今作では過去の作品と比較して過去最大のコンテンツ量を誇り、参戦キャラクターにおいてはシリーズ中に登場したキャラクター全てが登場し、さらに新規キャラクター+DLCキャラクターで計87体が参戦している。また、国内外からの多くの支持もあり、「日本ゲーム大賞2019」においては大賞を含む5冠を獲得している。
YouTubeによる発信も今作から積極的に行われており、新DLCキャラクターの登場ムービーや、ディレクターである桜井政博によって新規キャラクター使用方法を説明している「○○のつかいかた」などの動画が投稿されている。

kenmaru99のレビュー・評価・感想

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL / スマブラSP / Super Smash Bros. Ultimate
9

過去最高のキャラ数で過去最高に楽しいスペシャルなスマブラ

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズは任天堂やその他多くのキャラクターが戦うゲームで、本作の素晴らしいところは何といっても総勢70体を超えるキャラクターで遊ぶことができる点である。
マリオ、リンク、ピカチュウ、インクリングといった任天堂を代表するキャラは勿論、ソニック、スネーク、リュウ、クラウド等他社のキャラクターも充実している。
キャラクター一つ一つに個性があり、どんな人でも1つくらいはお気に入りのキャラクターができることは間違いない。
また、ステージやBGM,アイテムの数なども凄まじい量で、今まで自分の知らなかった魅力的なゲームとつながる架け橋にもなっていると言えるだろう。

基本的なシステムは今までと変わらなく、乱闘はやはりみんなで遊ぶにはもってこいのモードだ。
一方で、1VS1の真剣勝負という点でも今作は素晴らしい。これだけ多くのキャラがいながら、圧倒的なキャラの性能差は感じさせず、多少不利でも実力差があれば巻き返せる可能性は充分にある。

一人用モードの目玉「灯火の星」は、スピリッツという特殊能力を持ったアイテムをキャラに付与させ、別のスピリッツを持った敵を倒し解放していくモードである。
スピリッツを付与した敵についている効果はそのスピリッツの再現になっていて、思わずニヤリとしてしまう演出も多い。
しかし、序盤こそ試行錯誤が楽しいモードだが、スピリッツがそろった中盤以降はどうしても作業に感じてしまう部分があるのは残念だった。

オンラインに関してはあまり良い仕様とは言えない。
今作では優先ルールと言って、自分の希望ルールを指定しておくことでその希望と近い人同士でマッチするというシステムだが、実際には1VS1を志望していても乱闘に参加させられたり、またその逆が起こることが多く、満足に楽しめない事も多い。
また、連戦時にキャラの入れ替えが出来なかったり、フレンド部屋でも人数待ちが起こったりと、遊んでいて気になる点は多かった。

スマブラは勿論タイトルにも大乱闘とついているだけあって、一番楽しいのはみんなで楽しく吹っ飛ばしあうことだろう。
しかし、1VS1においてもこのゲームのバランスは秀逸で、対戦にのめり込みたい人にとっても買わない手はないクオリティであると言える。
スペシャルなスマブラは、誰もが一度は遊んでみるべきだ。