クワイエット・プレイス / A Quiet Place

クワイエット・プレイス / A Quiet Place

『クライエット・プレイス』(A Quiet Place)とは、2018年にアメリカで製作されたサスペンス・ホラー映画である。監督・主演はジョン・クラシンスキー。脚本はスコット・ベック、ブライアン・ウッズ、ジョン・クラシンスキーが共同執筆。
盲目であるが鋭敏な聴覚を使って人を殺すという異星人に襲われた近未来。人類のほとんど壊滅状態に追い込まれていく。物語はアボット一家が静寂を維持しながら生き延びようろする日常を中心に展開していく。
父のリー、母のエヴリン、聴覚障害を持つ長女のレガン、長男のマーカスは、音を立てない工夫をしながら暮らしていたが、末っ子が音を立ててしまい、家族の目の前で亡くなってしまう。家族は悲しみを抱きながらも静寂を保ち生活をし、妊娠していた母の出産予定日が近づいていた。予期せぬアクシデントで家から大きな音が鳴り、怪物たちが家族めがけて襲ってくるが、長女が補聴器が怪物を撃退する鍵を握っていると気づき、決死の行動を取る。
喋ることは勿論、ほんの少しの音を発しただけで即死に繋がるという過酷な状況下を生き抜く家族のサバイバルストーリーだ。
異星人の恐怖を描くホラー的要素を主軸にしながらも、親が子を思いやる家族愛を描く温かいヒューマンドラマでもある。昔のサイレント映画をヒントに作られた今作であるが、今までに全く見たことがない新しい映画の扉を開いた。斬新な設定とサスペンスフルな展開が高く評価され、世界中で大ヒットした作品である。

toystory0928のレビュー・評価・感想

クワイエット・プレイス / A Quiet Place
8

思わず静かに見入ってしまった

そもそも映画館では静かに映画鑑賞をするものだけど、この映画は見ているほうも思わず静かにしてしまう映画だった。音を立てると何かがやってきて、一瞬で殺られてしまうので、映画を見終わって帰る時までなんとなく声を殺してしまった。

全体の感想は「すごく面白かった」の一言に尽きる。「IT」を映画館で見て以来の久しぶりの映画鑑賞だったので、余計に面白さが際立ったと思う。
この映画では、耳が聞こえない女の子が出てくるが、やはり鍵を握る役割だった。聞こえなくてよかった点もあり、現実の世界でも通じるが、病気がすべて悪いということではないと改めて感じた映画でもあった。耳が聞こえなくても賢いので弟を守ったりたくましい姉でもあった。音を立ててはいけないとは言いつつも、多少の小さな音や近くでもっと大きい音がしていれば大丈夫というなんとなくのルールがあるようだったが、一年以上もこそこそ過ごす生活を続けると考えると、不自由すぎてありえないと思う。最後は、家族愛あり、兄弟愛あり、感動ありのいい話になっていたと思う。ラストは、女の子とお母さんが協力して敵を倒そうというカッコいいシーンで終わっていたが、個人的には、実際にバンバン倒すところまで見たかったなぁという感想だった。ともあれ、続編があるようなので非常に楽しみだ。