クワイエット・プレイス / A Quiet Place

クワイエット・プレイス / A Quiet Place

『クライエット・プレイス』とは2018年にアメリカで製作されたサスペンス・ホラー映画である。盲目であるが鋭敏な聴覚を使って人を殺すという異星人に襲われた世界。喋ることは勿論、ほんの少しの音を発しただけで即死に繋がるという過酷な状況下を生き抜く家族のサバイバルストーリーだ。異星人の恐怖を描くホラー的要素を主軸にしながらも、親が子を思いやる家族愛を描く温かいヒューマンドラマでもある。昔のサイレント映画をヒントに作られた今作であるが、今までに全く見たことがない新しい映画の扉を開いた。

toystory0928のレビュー・評価・感想

クワイエット・プレイス / A Quiet Place
8

思わず静かに見入ってしまった

そもそも映画館では静かに映画鑑賞をするものだけど、この映画は見ているほうも思わず静かにしてしまう映画だった。音を立てると何かがやってきて、一瞬で殺られてしまうので、映画を見終わって帰る時までなんとなく声を殺してしまった。

全体の感想は「すごく面白かった」の一言に尽きる。「IT」を映画館で見て以来の久しぶりの映画鑑賞だったので、余計に面白さが際立ったと思う。
この映画では、耳が聞こえない女の子が出てくるが、やはり鍵を握る役割だった。聞こえなくてよかった点もあり、現実の世界でも通じるが、病気がすべて悪いということではないと改めて感じた映画でもあった。耳が聞こえなくても賢いので弟を守ったりたくましい姉でもあった。音を立ててはいけないとは言いつつも、多少の小さな音や近くでもっと大きい音がしていれば大丈夫というなんとなくのルールがあるようだったが、一年以上もこそこそ過ごす生活を続けると考えると、不自由すぎてありえないと思う。最後は、家族愛あり、兄弟愛あり、感動ありのいい話になっていたと思う。ラストは、女の子とお母さんが協力して敵を倒そうというカッコいいシーンで終わっていたが、個人的には、実際にバンバン倒すところまで見たかったなぁという感想だった。ともあれ、続編があるようなので非常に楽しみだ。