最高の人生の見つけ方 / The Bucket List

最高の人生の見つけ方 / The Bucket List

『最高の人生の見つけ方』とは2007年にアメリカで公開されたハートウォーミングストーリー。全く違った人生を歩んできた2人の男が、ガンで余命宣告されたことをきっかけに、人生でやり残したことにチャレンジしていくという冒険物語。最後の旅を通して2人の間にはかけがえのない友情が芽生え、人生で一番大事なことは何かということに気付いていく。誰しも避けては通れない死というテーマを扱いながら、友情、冒険、家族愛など、人生で一番大事なエッセンスがギュッとつまった心温まる感動的なヒューマンドラマとなっている。

TAKUYA_Mのレビュー・評価・感想

最高の人生の見つけ方 / The Bucket List
10

タイトルなし

ジャック・ニコルソン演じる「エドワード」とモーガン・フリーマン演じる「カーター」の2人が死とは、生とは、友人とは。多くのことについて考えていく作品です。
主人公はどちらもおじいちゃん。しかし、片や大病院をいくつも経営する大富豪(エドワード)、片や顔中を油で汚しながら家族を養う「普通」を体現した男(カーター)。最近ではその「普通」も十分すごいんですが…。

本来であれば絶対に関わることのなかった二人が、ひょんなことから接点を持つ。場所は「病室」。共通点は「ガン」。余命宣告を受けているほど症状の進行している2人が意気投合するのに時間はあほどひつようありませんでした。

2人は強引に退院し、2人でつくった「死ぬまでにやりたいことリスト」のタスクを消化する旅へ。
エドワードは金に恵まれたが、人には恵まれなかった。
カーターは人に恵まれたが、金には恵まれなかった。
そんな凸凹の二人が生み出す化学反応とは。
タスクを消化するにつれ、2人だけの話ではなく、近く死を迎えるであろう男の家族たちも巻き込む感動ストーリーに。

タスクの内容は本当に様々で、スカイダイビングをすることだったり、幼少期にあこがれた高級車をブチ壊しながらサーキットで走ったり。
失うものがなくハメを外したジジイとはこうもおそろしいものか。(誉め言葉)

「世界一の美女とキスをする」のタスクは何度見ても泣いてしまいます。

そして、やはり死は訪れてしまうもの。
先にカーターが亡くなってしまうのですが、その後「景色のいい場所に埋葬してほしい」というカーターの願いをかなえるために病を抱えながらもエドワードがエベレストへの登頂を成功させます。横柄で他人を信用などしなかったエドワードがそこまでの行動を起こすとは。
友情は確かにそこにあったのだと思わせてくれます。