絶望の中に希望を見出すアクション
ダークソウルリマスターは元は2011年に発売されたアクションRPG「ダークソウル」のリマスター版で、このゲームの売りは何といっても死にゲーと言われるほどの高難易度である。
そのため、ゲームをあまりやらない人にはお勧めしづらいことは先に言っておきたい。
しかし、ダークソウルはゲームがうまくないとクリアできないというわけではない。必要なのは折れない心だ。
巧妙に作られた複雑なダンジョンや数々のいやらしい敵の攻撃、そして悪意のある罠の配置に最初は苦戦するが、その中で自分なりの攻略法を見つけていけば、案外簡単に進めることも多い。
これはボスにおいても同じで、最初はどうにもならないと思うような敵でも、戦うたびに対処法を練って根気よく立ち向かえばほとんどのボスは倒せるようになっている。そうしてダンジョンを突破し、ボスを倒した時の達成感は素晴らしいものだ。私はボス戦中に理不尽でつまらないと思った事はほとんどなかった。
また、育成要素も今作を面白くしている。重い鎧を着て大剣を振り回す不器用な戦い方もできるし、逆に装備は最低限にして身のこなしを軽くし、敵の攻撃をかいくぐる戦い方もできる。
戦士として戦うだけでなく魔法使いとしても戦えたり、僧侶の技で回復したりすることもできる。
しかし、これら全てをマスターするとなると多大なレベル上げが必要になり、現実的ではない。
そのためプレイヤーは冒険を進めていく中で自分の戦闘スタイルを見つけ出す事になるだろう。
限られたソウルの中でどのステータスを伸ばすか悩むのも醍醐味の一つだ。
NPC関連についてはあまり親切ではない。よく注意して話を聞いたりすれば未然に防げることもあるが、大抵のNPCはいつの間にか消えたり、殺されたりすることが多い。特に問題なのは、魔法を教えてくれるキャラが
殺された場合、そのプレイでは魔法が手に入らなくなってしまう可能性があるという点だ。
このゲームは出来れば攻略サイトなどを見ずに自分でやることを強くおすすめするが、NPC関連で魔法が覚えられなくなるのが嫌なら、そこだけは調べたほうが良いかもしれない。
ダークソウルは完璧ではないが、「ゲームの攻略」という点においては良く洗練された素晴らしいゲームだと言える。
オンラインでも遊ぶことはでき、ゲームに自信が無くとも(一応)友達と協力して遊ぶことも可能だ。
さあ、今こそ鐘を鳴らしに行こう。