時期によって違いを堪能できる天才ミュージシャン
X JAPANは中毒性のある音楽が魅力で、聞き始めれば確実に惹きこまれます。
楽曲のほとんどはYOSHIKIが作曲するハイスピード系楽曲(紅、Silent Jealousy、DAHLIAなど)と、バラード系楽曲(ENDLESS RAIN、Say Anything、Tears、Forever Loveなど)の2軸に分かれますが、そこにHIDEやTAIJIが作曲した楽曲が彩りを添えているという感じです。
X JAPANのメンバーの演奏力はかなり高いと思いますが、彼らより上がいないかといえばそうではありません。ですが、怪鳥ロプロスと称されるToshlのボーカル、明らかに誰よりも目立つYOSHIKIのドラミング、10分でも30分でも刻み続けるPATAなど、彼らほど人間の限界ギリギリに挑戦している演奏をしているバンドは他にはいないと思います。
有名なのは紅、Silent Jealousy、Tears、Rusty Nailなどの20世紀に発表されている楽曲ですが、これらに慣れてきたら21世紀にリリースしているJade、Born to be freeなどもおすすめです。そして、20世紀と21世紀のX JAPANは雰囲気がかなり違います。21世紀のX JAPANは、より自然体になってファンとの距離が近くなったように思われます。そして、YOSHIKIが書く歌詞も、20世紀のものと比べてだいぶ希望にあふれているものが多くなっているので、時期の違いも堪能しながら聞いてみてください。