テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

『テラフォーマーズ』とは、貴家悠(原作)、橘賢一(作画)による漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写映画作品である。2011年の『ミラクルジャンプ』創刊号より連載を開始し、同年6号まで掲載された。
舞台は火星。人類がテラフォーミング(地球化)のために放ったゴキブリが驚異的な進化を遂げ、「テラフォーマー」となっていた。人類は虫の力を使って昆虫人間へと変身し、対抗を試みるのだった。斬新かつ衝撃的な設定やバトル描写が魅力の作品。

nomura_nakanoのレビュー・評価・感想

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS
7

改造人間VSゴキブリ人間

テラフォーマーズというSFバトル漫画ですが、アニメや実写映画化されている人気作品です。いわば異能力バトル物です。
人類が移住を計画していた火星を人が住める環境にする一環で大量のゴキブリを放しました。数十年後、なぜかそのゴキブリ達が人間の様に異常進化していました。ゴキブリは生命力やスピードなど優れた能力を持つ昆虫です。そんなゴキブリが人間サイズに進化したので圧倒的な戦闘力を持っているのです。ゴキブリ人間に対抗するため、人類もあらゆる昆虫、動物の能力を持つ人造人間を開発。人造人間とゴキブリ人間の間で壮絶な戦いが始まった…というのが主なストーリーです。
見所は屈強なゴキブリ人間に対し、人造人間達があらゆる能力を駆使して戦う所です。スズメバチの能力を持つ者はその強力な毒針を武器に、電気ナマズの能力を持つ者は強力な電気を武器に、といった具合です。その他にもアリ、鳥、タコなどの様々な能力を持つ人造人間達が登場します。シャコ貝は電波まで見えるほど視力が良い、など様々な生物の意外で驚かされる能力についての説明もあり興味深いです。火星移住の障害となるゴキブリ人間を排除するための戦いですが、どうもそれだけではない様です。戦いの裏では世界の権力をめぐる各国の思惑や駆け引きがあり複雑な様相を呈しています。この漫画はまだ完結していませんが、なぜゴキブリが異常進化したのか、など謎が多いです。物語の全貌が明らかになる今後の展開が楽しみです。