テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

『テラフォーマーズ(TERRA FORMARS、テラフォ)』は、作画が橘賢一・原作が貴家悠によるコミック作品。『全国書店員が選んだおすすめコミック2013』で2位で、『このマンガがすごい!(2013年)』オトコ編では1位となった。累計発行部数は1600万部(2016年4月時点)を突破している。
火星開拓の副作用で異常進化したゴキブリ「テラフォーマー」と人類の存続をかけた戦いを描く。

nomura_nakanoのレビュー・評価・感想

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS
7

改造人間VSゴキブリ人間

テラフォーマーズというSFバトル漫画ですが、アニメや実写映画化されている人気作品です。いわば異能力バトル物です。
人類が移住を計画していた火星を人が住める環境にする一環で大量のゴキブリを放しました。数十年後、なぜかそのゴキブリ達が人間の様に異常進化していました。ゴキブリは生命力やスピードなど優れた能力を持つ昆虫です。そんなゴキブリが人間サイズに進化したので圧倒的な戦闘力を持っているのです。ゴキブリ人間に対抗するため、人類もあらゆる昆虫、動物の能力を持つ人造人間を開発。人造人間とゴキブリ人間の間で壮絶な戦いが始まった…というのが主なストーリーです。
見所は屈強なゴキブリ人間に対し、人造人間達があらゆる能力を駆使して戦う所です。スズメバチの能力を持つ者はその強力な毒針を武器に、電気ナマズの能力を持つ者は強力な電気を武器に、といった具合です。その他にもアリ、鳥、タコなどの様々な能力を持つ人造人間達が登場します。シャコ貝は電波まで見えるほど視力が良い、など様々な生物の意外で驚かされる能力についての説明もあり興味深いです。火星移住の障害となるゴキブリ人間を排除するための戦いですが、どうもそれだけではない様です。戦いの裏では世界の権力をめぐる各国の思惑や駆け引きがあり複雑な様相を呈しています。この漫画はまだ完結していませんが、なぜゴキブリが異常進化したのか、など謎が多いです。物語の全貌が明らかになる今後の展開が楽しみです。