ベルセルク / Berserk

ベルセルク / Berserk

1989年より三浦建太郎がヤングアニマル(前・月刊アニマルハウス)で連載している漫画およびそれらを原作としたアニメ、ゲーム作品。舞台は中世ヨーロッパを彷彿とさせる「剣と魔法の世界」。身の丈を超える大剣“竜殺し”を携えた剣士・ガッツが、超人的な強さを武器に、愛憎劇を経て復讐に燃える様を描く。

ueda1024のレビュー・評価・感想

ベルセルク / Berserk
9

圧倒的画力と緻密なシナリオのダークファンタジー

「ベルセルク」は、三浦建太郎によるダーク・ファンタジーの名作で、壮絶な戦いと深いテーマで多くのファンを魅了してきました。物語は、孤独な戦士ガッツが主人公で、彼の復讐と葛藤が描かれています。ガッツは、幼少期から過酷な運命に翻弄され、力と意志で困難を乗り越える姿が印象的です。物語の中で彼は、カリスマ的リーダーのグリフィスと出会い、友情を築きますが、やがてその関係は裏切りと破壊によって崩れていきます。

「ベルセルク」の魅力の一つは、その精緻で美麗なアートワークです。三浦の描く絵は、戦闘シーンの迫力やキャラクターの表情に命を吹き込み、物語にリアリティと重厚感を与えています。また、作品は人間の本質や自由、運命といった深いテーマに鋭く切り込んでいます。ガッツの生き様を通じて、逆境に立ち向かう力強さや、人間の内面の闇を描き出しており、単なるエンターテインメントを超えた哲学的な要素も含んでいます。

「ベルセルク」は、ダークで重厚な世界観と、深いテーマが絡み合った作品で、読者に強い印象を残します。アクションやファンタジーが好きな人はもちろん、深い物語性を求める読者にもお勧めの一冊です。

2021年に三浦建太郎が逝去されましたが、その後も彼のアシスタントたちによって連載が続けられています。物語がどのように展開していくのか、ファンたちは今後の展開に注目しています。