競馬やウマ娘を知らなくても楽しめる最高に熱い映画「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」
「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」は、ゲームやコミックスなど、さまざまな媒体でメディアミックス展開が行われている「ウマ娘プリティーダービー」の初映画作品です。
ウマ娘プリティーダービーは、実在の競走馬をモチーフにした「ウマ娘」が存在する世界が舞台の作品で、実際のレースでも活躍したスペシャルウィークやサイレンススズカといった名馬たちが、ウマ娘としてレースで競い合う姿を描いています。
そして「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」は、初の映画作品ということで22024年の5月末から公開され、筆者も公開初日に映画館まで足を運んで鑑賞しました。
作品のポイントとしては、映画館ならではといえる大迫力の音響と2002年頃の競馬をうまく表現したストーリーです。
例えばレースシーンでは、ウマ娘たちが力強く大地を踏み抜く「ドッ!ドッ!ドッ!」という音が響き渡り、まさに競馬を観戦しているような臨場感が味わえます。
また、ドラマシーンで流れるBGMには、まるで戦争映画で流れているような緊迫感のある曲が採用されていたり、美しい作画で描かれている背景にもマッチするような爽やかで壮大な曲が流れたりと、音でも積極的に見ている人を楽しませるような演出が印象的でした。
そして気になるストーリーですが、2002年あたりの競馬をモチーフにしており、主人公は同年の日本ダービーを制覇した名馬「ジャングルポケット」です。
ウマ娘ではアニメやゲームでも、史実のレースを忠実に再現しているのが特徴ですが、もちろん「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」も同様で、ライバルであるアグネスタキオンが凄まじい活躍を見せる皐月賞や、ジャングルポケットの初G1制覇でダンツフレームとの競り合いが熱い日本ダービーも、史実通りのレース展開で再現されています。
一見すると、史実の内容を知っていると楽しめない映画と思う人もいるかも知れませんが、そういった不安をすべて振り払うかのように、素晴らしい作画、出演声優さんの素晴らしい演技、アニメによって描かれる02世代の熱いドラマなど、競馬を知っている人でも知らない人でも楽しめるような「とにかく熱い映画」となっているので、気になる人はぜひ鑑賞してみていただければと思います!