いつまでも色褪せない作品
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊を見たのは、学生時代に映画館で鑑賞しました。今のこのネットワークが発展した現代では珍しい内容ではなくなったかもしれませんが、正に時代を先取りした作品だと思います。内務省直属の組織「公安9課」に所属する草薙素子、通称少佐を中心に相棒のバトーやトグサといった面々がチームとして動き、様々なネットワーク犯罪に立ち向かう姿が描かれています。他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー人形使いとは何者なのか、目的はいったい何なのか、真相を追うにつれ、全身サイボーグの素子自身も自分のゴースト(魂)に様々な疑問を持ちながら物語は進みます。当時劇場で見た理由は、緻密な作画と音楽、アクション見たさで足を運びましたが、内容はちんぷんかんぷんでした。来年で公開から30年になりますが、大人になってから見直すと難しいセリフの数々の意味が理解できるようになり、考える面白さを与えてくれる作品だったんだなと改めて実感しました。製作費はどのくらい掛ったのか分かりませんが、ネットワーク社会の現在に今一度見て頂きたい映画です。特にVRなど仮想空間が身近になってきていますので、映画の設定も現実になるかもしれないと思いました。