GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とは、押井守監督による日本のアニメ映画作品。1995年に公開されたサイバーパンクの代表的作品である。架空の未来都市を舞台に、サイボーグや人工知能と人間の融合、そして存在の意味を問う哲学的テーマを描く。
主人公は公安9課のサイバーコップ、草薙素子(くさなぎ もとこ)。彼女はサイボーグであり、人間性を模倣するAIである。物語は、ハッキング事件の解決を通じて、素子が自らの存在やアイデンティティについて問いかける過程を追う。
この作品は、サイバーパンクの要素を巧みに取り入れつつ、哲学的探求や人間と技術の関係に深く踏み込んだストーリーが特徴的である。押井監督の独自の映像美と緻密な世界観も魅力のひとつであり、サイバーパンク作品の金字塔として高い評価を受けている。
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は、アニメ映画としてのみならず、漫画や小説にも展開、さらには実写映画化もされるなど、その影響は広範囲に及んでいる。特に、サイバーパンクや人工知能に関心を持つファンにとっては、必見の作品と言える。

RyoK21のレビュー・評価・感想

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
10

いつまでも色褪せない作品

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊を見たのは、学生時代に映画館で鑑賞しました。今のこのネットワークが発展した現代では珍しい内容ではなくなったかもしれませんが、正に時代を先取りした作品だと思います。内務省直属の組織「公安9課」に所属する草薙素子、通称少佐を中心に相棒のバトーやトグサといった面々がチームとして動き、様々なネットワーク犯罪に立ち向かう姿が描かれています。他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー人形使いとは何者なのか、目的はいったい何なのか、真相を追うにつれ、全身サイボーグの素子自身も自分のゴースト(魂)に様々な疑問を持ちながら物語は進みます。当時劇場で見た理由は、緻密な作画と音楽、アクション見たさで足を運びましたが、内容はちんぷんかんぷんでした。来年で公開から30年になりますが、大人になってから見直すと難しいセリフの数々の意味が理解できるようになり、考える面白さを与えてくれる作品だったんだなと改めて実感しました。製作費はどのくらい掛ったのか分かりませんが、ネットワーク社会の現在に今一度見て頂きたい映画です。特にVRなど仮想空間が身近になってきていますので、映画の設定も現実になるかもしれないと思いました。