Mr.Childrenの曲はなぜあんなにも心にスッと入り込むのか
昨今、人間関係や仕事など、ストレスフルな環境で過ごす自分達は何かしらに依存して生きている。そんな中でこそ、私はMr.Childrenの曲を聴いてもらいたいと思う。
Mr.Childrenは1989年にデビューしてから、「圧巻の1990年代」、「病からの復帰、ファンが愛する名曲とドラマソングの2000年代」、「映画やドラマのテーマソング、時代に合わせて変化する2010年」代、そして「変化を続けている2020年代」と、30年以上にわたり変化を続け、世の中に影響を与え続けてきたバンドだ。
なぜ彼らは30年以上にわたり多くの世代に愛され続けてきたのだろうか。理由を挙げてしまえばきりはないが、そこには天才的な「桜井和寿の詩的センス」があるだろう。桜井さんは歌の中で言葉遊びを多く行う。歌全体として韻を踏んでいき、メッセージ性を持たせる曲もあれば、だれにも思いつかないような歌詞を書くときもある。
例えば、「半信半疑、傷つかないための予防線を」という歌詞がある。「14の母」というドラマのテーマソング「しるし」の中での歌詞であるが、ハッとさせられるのではないか。日常でこんな文章は聴くはずもないのに、自分達の耳にスッと入ってくる。日常的に私たちが無意識に感じているものを言語化して、それを違和感がない形で届けることにおいて桜井さんの右に出る人はいないと確信している。
ぜひMr.Childrenの曲を聴いて、天才的な桜井さんの世界にのめりこんでほしいと思う。