JUMADIBA

JUMADIBA

JUMADIBA(ジュマディバ)とは、日本のラッパー。「JUMADIBA」の名前はネルソン・マンデラの敬称である「MADIBA」に本名からとった音である「JU」をつなぎ合わせたもの。
幼少期からUKロックに興味を持ち、中学生の時にヒップホップを聞き始める。大学進学後の2019年、同級生に影響を受けて音楽活動を開始する。同年、シングルの「喜雨 (feat. Mare Interno)」をリリース。2020年に「BARRACK」「眼光」「MADIBA」といったシングル楽曲を立て続けにリリースするなど、精力的に活動を行う。2023年には初の全国ツアーがおこなわれた。

lilyz6のレビュー・評価・感想

JUMADIBA
10

リリックから溢れる狂気と知性!唯一無二のスタイルで日本を揺らす鼻垂れ坊主

あなたはJUMADIBA(ジュマディバ)というラッパーをご存知だろうか。
kZm「DOSHABURI feat.JUMADIBA」という曲が大ヒットし、SNSでは若い中高生にまで浸透した。
”ワンツーツィで餃子食べて 立ち止まって考える”というリリックは独特ながらもキャッチーであり、強いインパクトを残した。
このリリックを残したラッパー、それがJUMADIBA である。

JUMADIBAは東京都杉並区出身のラッパー。
独特な名前の由来は、本人が敬愛する元南アフリカ大統領のネルソンマンデラと自分の名前を組み合わせたものとのこと。
UKを代表する世界的ロックバンド・OASISの大ファンであることを公表しており、PVなどではリアムとノエルのTシャツを着用しているのをよく見る。また、OASISもサポーターだと公言するイギリスプレミアリーグのマンチェスター・シティの大ファンである。
自らも幼少期にサッカーに夢中だったこともあり、サッカーユニフォームをPVやライブで着用している。個人的にはDOSHABURIのPVでの、鎌田選手のユニフォームがアツかった。

そんなJUMADIBAのラップスタイルはオルタナティブサウンドに乗せる浮遊感のあるフローと日本のカルチャーを乗せた知的かつ狂気的なリリックである。
OASISやUKの音楽に影響を受けたJUMADIBAのビートはUK色を感じさせる浮遊感あるビートが特徴。
他のラッパーのように言葉を詰め込むようなスタイルではなく、余白を残すビートアプローチのため、自然と身体を揺らしてしまうような曲が多い。
また、ビート制作もしており、ビートの中にサッカースタジアムでの応援歌をサンプリング曲「Spike!」や映画 AKIRAの音をサンプリングした曲「Canada Water」など自身が影響を受けたカルチャーを盛り込んでおり、聴くものを魅了している。

そんなJUMADIBAはリリックも独特で唯一無二である。
JUMADIBAのリリックには”アッサジ”という言葉が出てくる。この”アッサジ”とは巨匠・手塚治虫の作品「ブッダ」に登場するキャラクターの名前である。
”アッサジ”は可愛らしい見た目で鼻水を垂らしているのが特徴的。しかし、予知能力があるという特殊なキャラクターである。
この”アッサジ”のように、彼が影響を濃く受けた漫画や日本のカルチャーが節々に散りばめられている。

どうだだろうか。
独特な雰囲気と1度味わうとクセになる音楽性を持つ、若き天才・JUMADIBA。
彼の今後の活躍に目が話せない。