ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 / One Piece: Baron Omatsuri and the Secret Island

ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 / One Piece: Baron Omatsuri and the Secret Island

『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(ワンピース ザ ムービー オマツリだんしゃくとひみつのしま)とは、少年漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメ第6作品目。『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で有名な細田守が監督を務めた。『ONE PIECE』らしからぬ作風や作画で波紋を読んだ作品であり、シリーズ屈指の異色さを放つ。物語終盤はホラー映画と見紛うストーリーや演出が満載で、その怖さがトラウマになっていると語る視聴者もいるほどだ。

1998_02-18のレビュー・評価・感想

ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 / One Piece: Baron Omatsuri and the Secret Island
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これまでの『ONE PIECE』とは全く別物の映画

監督が細田守さんということで、『ONE PIECE』異なるタッチの絵で表現されることや、いつもとは違った雰囲気の物語を楽しめるかな、と期待して観ました。しかし映画の途中から、それは見当違いだったとわかりました。
これまでの『ONE PIECE』の作品にあった勢いだとか多幸感がほとんど失われていて、あまりにも世界観が違いました。戦闘シーンやケガをするシーンも、これまでのタッチだと物語にのめりこみながら見ることができましたが、この作品はグロテスクすぎて引いてしまいました。
内容も負の感情が強く、ポスターにあったハッピーさは序盤のほんの少しのパートしか出てきませんでした。
序盤の楽しいシーンでも、時々でてくるキャラクターのなんだか気持ちが悪い感じが強くて、シンプルに楽しむことができませんでした。
後半はほとんどホラーで、展開もそうですが背景などがグロテスクな絵が描かれていて、音楽も効果音も恐怖心をあおるものでしかありませんでした。
仲間をどんな時も大切にすることが魅力のひとつである『ONE PIECE』で、仲間割れのシーンが多かったこともあまり好きではない理由です。原作へのリスペクトが全く感じられない映画でした。