癒されるヒーローアニメ
「ベイマックス ザ・シリーズ」は2014年に公開されたディズニー映画「ベイマックス」のその後の物語という設定。ヒーロー活動と学生生活の両立に奮闘しながらも仲間と共に日々を過ごすヒロと、彼を見守るベイマックスの姿を見ることができます。
映画・アニメシリーズ共に原作はMARVELコミックの「Big Hero 6」。毎回と言っていいほど敵キャラが登場し、バトルすることになります。おなじみの敵キャラの登場や、話数が増えるにつれてラスボスたる強敵の存在が少しずつあらわになる所はヒーロー系アニメらしさを存分に味わえました。
しかし、このアニメシリーズ一番の見どころはヒロとベイマックスの関係性かと思います。
主人公ヒロは14歳にしてロボット工学の天才、ヒロの相棒ともいえるベイマックスは最新技術を搭載したAI型ケアロボット。完璧な組み合わせに思えますが、実はそうでもないところが魅力的。
ヒロは天才であるがゆえに効率性に重きを置きすぎたり、若さゆえに向こう見ずな行動をしたりする部分があります。一方のベイマックスは健康に関する知識が豊富にあり、包容力もあるものの、ロボットなので人間が物の例えとして使う表現をそのままの意味で解釈してしまうなど、時々おっちょこちょいな一面を見せます。
いつも研究や開発に明け暮れ、少々不健康な生活を送りがちなヒロにおせっかいなくらい健康アドバイスを伝えるベイマックス。そして、そんなベイマックスのピンチには必ず駆けつけるヒロ。お互いを思いやる2人の関係性にほっこりしたり、やり取りを見ていて思わずクスッと笑ってしまいます。
2人の良さを特に感じられるのはバトルシーンです。どちらか一方が少しでも強めな攻撃を食らうともう一方が真っ先に駆け寄ったり、声をかけたり、お互いを心配する姿がたまりません。
アニメシリーズは映画に比べるとバトルシーンの迫力やハラハラする展開は劣りますが、ヒロとベイマックスの愛らしさは映画より何倍も多く見られます。そして、映画では少ししか触れられなかったビッグヒーロー6の他のメンバーの事についても沢山知ることができます。