search/サーチ

satoharuc6のレビュー・評価・感想

search/サーチ
6

一人娘の謎の失踪を父親が解決?映画「SEARCH」について

映画が始まった直後のテンポが素晴らしいです。
とある一家がパソコンを購入し、セットアップするシーンから始まります。
家族一人一人がそれぞれのアカウントを作成し、画面上で写真整理やメールのやり取りが行われる。
その画面を私たち観客はしばらく観ることになります。パソコンの画面上のみで行われる展開。その中で一家の歴史を観ることができます。一人娘が成長した写真が映ったり、母親が病気になったり。
徐々にパソコンのバージョンアップが行われ、時代の移り変わりが細かいところまで表現されています。娘が高校生になる段階までパソコン上のみで一家の歩んできた道のりが映されます。
そして、ある日娘が失踪してしまいます。帰りが遅い娘を気にした父親が気付くのですが、失踪した原因がわからない。口うるさく注意したことがいけなかったのか、学校でいじめにあっていたのか。娘の置いていったノートパソコンが気になります。
学校に必要なのに家に置いてあるということは、昨晩も家に帰らず何かトラブルに巻き込まれているのではないか。警察に捜査の依頼を頼むとともに、父親は娘のメールやSNSアカウントにログインして手がかりを掴もうとします。
娘の交友関係内に失踪事件の手がかりはあるのか。そもそも失踪した理由とは。
父親がSNSを駆使して娘の交友関係や学校での立ち位置を暴いていく場面では、複雑な気持ちになりました。高校生くらいの頃に自分の親に同じことをされたら嫌だなと。普段、父親の前では見せない娘の素顔がSNSを探っていくことでどんどん見えてきます。
舞台は日本では無いのですが、そのシーンは実際の生活でも起こる可能性がありそうで生々しく感じました。
なぜ娘は突然消えてしまったのか。失踪事件の真実は。
本作は1時間40分と映画としては短めなので、ぜひご気軽に視聴ください。