ナードマグネット

ナードマグネット

ナードマグネットは大阪府で結成されたパワー・ポップ・バンド。メンバーは須田亮太(ボーカル・ギター)、藤井亮輔(ギター・コーラス)、さえこ(ベース・コーラス)、秀村拓哉(ドラムス)で、全員が会社員である点が特徴。バンド名はオタクを意味するナードを引き寄せる魅力のある女性という意味の「Nerd Magnet」からきている。
2006年に旧大阪外国語大学の軽音部で結成され、2007年に1stミニアルバム『Songs From the Closed Room』をリリースする。2011年にはeo Music Try 2011で決勝進出してPocky賞を受賞した。

Aniseのレビュー・評価・感想

ナードマグネット
10

遅咲きの日本語パワーポップバンド・ナードマグネット

苦節十余年、着実にファンを増やし続けているナードマグネット。その名前の通り、サラリーマンながら年間約100本のライブをこなすナードっぷり。
そんな彼らが作り出す楽曲の主人公たちはどこかカッコがつかなくて、ライブハウスに集まった華やかな世界には混じれない私たちの心に酷く響きます。耳馴染みの良いポップなメロディラインと、力強いギターサウンドも相まって、気がつけば私たち観客も拳を挙げて、声を上げて、全身全霊で楽曲を感じています。
まだまだ発展中のナードマグネット。魅力のひとつはバンドと観客の近さです。ライブハウスの規模など物理的なものもありますが、私がオススメしたいのはアンコール。なんと、観客のリクエストを聞いて、その場で決めるのです。初めてライブに参加したときは驚きました。何聴きたい?カポの関係で順番逆でもいい?と、セトリを客と相談するのですから。観客との距離の近さと、十余年の積み重ねの賜物だと私は思っています。
ナードが共感できる楽曲に、距離の近い熱いライブ。親近感がナードマグネットの魅力です。華やかな世界には混じれない、そんなあなたにこそオススメのバンドです!