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母親と娘が一緒に観ると良いファミリー向け映画
主人公が感情の影響で、レッサーパンダに変身する能力を制御できずにドタバタしつつミュージカル調でストーリーが進むので、画面と楽曲が最後まで飽きずに楽しめる映画でした。観る前の予想を良い意味で裏切るような世界観で、娘と母親の心情のもつれ具合の表現が共感できます。
ファミリー向けとして視聴していたら、テーマが「娘と母」であることが後半になって明確になっていったのが意外な感じがしました。序盤から主人公と母親の交流は描かれているのですが、終盤に2人がぶつかり合うシーンが物理的に迫力満点の盛り上がりになっていて、意表を突かれました。お互いの心を通わせるのは、もちろん感動的な場面ではあるのですが、とにかくこの映画は最初から最後までずっと面白くて笑って観ていました。
また観たいと思わせるような映画です。変に説教臭くないと言えばいいのか、ごく自然な流れで受け入れられました。限られた時間の中で視聴者に伝えたいことをシンプルに伝えてくれています。大衆向けの分かりやすいストーリー、映像と楽曲のバランスも良かったと思います。
これから先も、この映画を観て新たにファンになる人が増えていく予感がします。もっと知名度も上がればと思います。