怪獣8号

怪獣8号

『怪獣8号』とは、『少年ジャンプ+』で2020年より連載している松本直也による漫画作品。シン・ゴジラやパシフィック・リム等の怪獣を自然災害に暗喩した作品の系譜にある。怪獣の発生する世界で、怪獣から国を守る防衛隊に入る事が叶わずに怪獣の死体清掃の仕事を続ける主人公・カフカが、もう一度防衛隊を目指そうと決意するも、謎の小型怪獣に体内へ侵入され、人知を超えた怪獣の力を手にする。「怪獣8号」と呼ばれるようになってしまったカフカがその力と怪獣の知識を駆使して、怪獣に立ち向かっていくバトル漫画である。

stckc76のレビュー・評価・感想

怪獣8号
7

「お金かかってるなぁ~!」と感じるアニメ

まず、アニメの映像見た印象は「お金かかってるなぁ~!」です。あと、OP・EDともに海外アーティスト使ってるあたり、海外の顧客獲得が前提なんだなぁというのが丸分かりです。欲を言うなら原作も作品スタート時のようなコメディ要素をずっと継続して欲しかったけど、今やシリアス要素が多くなってしまい残念です。
ですがそれら諸々を加味しても、良くできた作品。格闘シーンの動きの美しさや表現力の高さは、さすがProduction I.G.。紙面の原作では表現しきれなかった「動き」が本当に美しいです。原作を読んでる人は「このシーン、こんな動きになるんだー!?」て驚くし、原作知らない人は洋画を見るようなスケール感で楽しめます。漫画の良さを潰さず、アニメの良さを本当に良く生かしています。
本音を言えば、OP・EDは日本のアーティストを使って欲しかった。音楽が売れない現代、アニメの主題歌はミュージシャンにとって大きな飛躍の足掛かりになる舞台です。それを是非とも日本のアーティストに提供してやって欲しい。それもまた、アニメ業界の責務の1つだと思います。とにかく見て欲しい。日本のアニメの水準の高さのお手本のような作品です。