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子供も大人も楽しめる「学び」の作品
「おジャ魔女どれみ」は、女児向けアニメといったイメージが強いと思います。しかし女児はもちろん、大人になってから見返してみた時に、本当に得る物がたくさんありました。テレビアニメシリーズは全5作あり、それぞれのシリーズに「友情」「愛情」「成長」「卒業」「ささやかな秘密」などのテーマが定められています。特に「愛情」がテーマの第2期「おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)」シリーズでは、ひょんなことから小学4年生の主人公「春風どれみ」が、赤ちゃんの育ての親になるというビックリ仰天な展開から始まります。「小学生に子育てなんかできるのか?」と思う方も多いと思います。しかし、様々な壁を仲間と共に乗り越え、笑って泣いて、怒って、その赤ちゃんを見事に育てあげます。子供が子供を育てるなんてできっこないと思う視聴者も多かったと思いますが、最後には立派なママの顔をしているどれみがいました。
「おジャ魔女どれみ」と言えば、女児向け魔法少女アニメというイメージがあります。しかし、第2期の♯シリーズでは、「子育てには魔法を使わない」と、どれみとその仲間たちは誓います。子育ては魔法でなんとかなるような並大抵のことではない。自分の力で、そして赤ちゃんを向き合うことが大切だと視聴者に伝えるメッセージなんだと思います。ギャグ要素も多く、見ているこっちまでクスッと笑ってしまうようなシーンも多数あります。涙が止まらなくなるシーンも同じくらいあります。「不登校」という重いテーマを取り扱ったエピソードもあります。思春期の「成長」に関するエピソードも。主人公たちと一緒に自分も育っていく素敵な作品です。シリアスシーンとギャグシーンの、バランスもバッチリです。この世で一番おすすめしたいアニメです!