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前向きになれる異世界ファンタジー
ジブリファンならご存じの方もいるかもしれませんが、映画「猫の恩返し」は「耳をすませば」のスピンオフ作品です。
主人公ハルは、明るく少し抜けたところのある女子高生。ある日、車にひかれそうになっていた猫を助けたことから、恩返しとは名ばかりに猫の国に連れていかれます。そこで謎の声が警告するのにも関わらず、「猫王様に挨拶をしてから帰ってもいいよね」と招待に応じてしまいます。
前向きでのんびりとした性格からか危機感ゼロのハル。一緒に行動する猫の探偵のバロンが、ハルとは対照的に頼りになるかっこいい役どころとなっています。果たして猫の国でハルは猫になってしまうのでしょうか?猫王の目的は?謎の声の持ち主とハルの関係とは?
テンポよくストーリーが進み、謎が解けていきます。バロンがハルに言う「自分の時間を生きるんだ」というセリフがこの映画のテーマであり、最後のシーンのハルの成長につながるのではないでしょうか。「自分の時間を生きる」ということは今を大切に生きるということ。今を大切に生きるというメッセージがこの映画には込められており、見終わった後に爽やかで心が温かく、前向きになれます。幅広い年齢の方にお勧めしたい映画です。
また、ラストに流れる、つじあやのの「風になる」も、作品の良さを引き立てていて前向きで明るい気持ちになれます。