怪獣8号

怪獣8号

『怪獣8号』とは、『少年ジャンプ+』で2020年より連載している松本直也による漫画作品。シン・ゴジラやパシフィック・リム等の怪獣を自然災害に暗喩した作品の系譜にある。怪獣の発生する世界で、怪獣から国を守る防衛隊に入る事が叶わずに怪獣の死体清掃の仕事を続ける主人公・カフカが、もう一度防衛隊を目指そうと決意するも、謎の小型怪獣に体内へ侵入され、人知を超えた怪獣の力を手にする。「怪獣8号」と呼ばれるようになってしまったカフカがその力と怪獣の知識を駆使して、怪獣に立ち向かっていくバトル漫画である。

go-1003469847490291302435のレビュー・評価・感想

怪獣8号
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まさかの主人公が怪獣になってしまう展開に衝撃

物語は、怪獣が当たり前にいる世界が舞台。怪獣を討伐する日本防衛隊の戦いを描いた作品です。
主人公は冴えない32歳のおじさんの日比野カフカ。彼も日本防衛隊になるべく試験を受けたものの、厳しい試験を突破することができず、夢を諦め怪獣死体の解体業者として生活を送っていました。
しかしアルバイトして入ってきた市川レノに刺激を受け、再び入隊試験を受けることから物語がスタートします。
見どころはなんといっても、夢を諦めていたおっさんの日比野カフカが、次々と起きる試練に立ち向かっていくところ。彼の姿は胸を打たれるものがあります。
また、再び防衛隊になることを決心した最中、まさかの自分が怪獣になってしまうという展開も衝撃的。
もしばれてしまったら防衛隊になるどころか、討伐の対象になってしまうという主人公の葛藤にも注目です。

主人公だけでなく周りのキャラクターも魅力的な人たちばかりで、様々な世代の方たちが楽しめるのではないでしょうか。
ハラハラドキドキの展開とスピード感のあるストーリーからも目が離せません。
次々と現れる強敵に立ち向かっていく防衛隊員たちの姿や仲間との助け合い、笑えるギャグ漫画のような展開もあり、1度読みだしたら止まらなくなります。