左利きのエレン

左利きのエレン

『左ききのエレン』とは、かっぴーによる日本の漫画作品。凡才と天才、相対するキャラクターたちの敗北や挫折を通して、その先に本当の「自分」を発見するまでをリアルに描き出し、人気を博した。2019年に毎日放送制作でテレビドラマ化された。キャッチコピーは「天才になれなかった全ての人へ」。

munch_asobi7のレビュー・評価・感想

左利きのエレン
10

全てのクリエイティブに関わる人に絶対読んでほしいクリエイターバイブル!

広告業界を舞台に、クリエイターたちの葛藤や成功、失敗がリアルに描かれている今作。
「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーの通り、天才に憧れる凡人クリエイターの心に刺さる作品になっています。
特に、才能のある者とそうでない者の差、努力と成果の不一致、自己表現の難しさなど、クリエイティブ業界で働く人々なら誰しもが感じるであろうテーマが丁寧に描かれており、単なるエンターテインメントを超えた深いメッセージ性を持つ作品に仕上がっているのです。
自分の才能や夢に対して真摯に向き合うことの大切さや、その過程での苦悩と喜びをリアルに描くことで、多くの読者に勇気や希望を与えているのではないでしょうか。

また、作者の独特な画風も魅力の1つです。
シンプルでありながらも感情豊かにキャラクターたちを描き出すそのスタイルは、物語の雰囲気と非常にマッチしており、読者を引き込む力があります。
リエイティブな分野で働く人々だけでなく、夢を追い求めるすべての人々にとって心に響く作品です。
人生の中で自分の場所を探し続ける人々にとって、勇気とインスピレーションを与えてくれるこの漫画は、是非1度読んで頂きたい。
私は現実世界打ちのめされて心がくじけそうになった時に読んで、モチベーションを回復させています。