デューン 砂の惑星 PART2

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デューン 砂の惑星 PART2
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砂の世界を描いたSF超大作「デューン」の映画化第2弾

デニ・ヴィルヌーヴ監督による「デューン」の映画化第2弾は、前作同様に映像美で視聴者を圧倒してくれます。舞台は今まで以上のスケールとなり、多くの勢力が入り組む混沌とした世界が描かれていました。

330分にも及ぶ本作。映像に注力していますが、原作の熱心なファン以外を飽きさせてしまう瞬間があるかもしれません。しかし、本作の華やかな映像美は、映画館で見る価値があると言えるでしょう。

本作はスパイスと呼ばれる貴重な資源が採れる砂の惑星「アラクニス」が舞台です。独特な技術が進化したこの砂の惑星での戦闘シーンから始まります。
衣装やセットのデザインが拘り抜かれているため、体内の水分を極限まで保つために登場人物がみな、鼻にチューブを付けていることにも違和感ることもないでしょう。

アラクニスを統治していた、アトレイデス家とその嫡男ポールが主人公であり、対立するハルコネン家がアトレイデス家を退けアラクニスを統治するところから物語は始まります。

ハルコネン家の襲撃をうけ、砂漠を放浪することとなった主人公ポールは、その母ジェシカと共に現地民族フレメンと合流し、ハルコネン家に反旗を翻すべく活躍するのです。

気になった点はひとつ。ヴィルヌーヴ監督は本作でも映像美に拘りつくしていますが、複雑で壮大な物語な為もあってか、主人公ポールとヒロインであるチャ二の描写があまり強調されていない様に感じました。

しかし、主人公ポールがフレメンたちの信頼を勝ち取り、救世主として認められていく過程は、しっかりとした説得力があり、視聴した人を納得させてくれるものでした。