シリーズ初の学園をテーマにしたシュミレーションRPG『ファイアーエムブレム 風花雪月』
長年愛されてきた『ファイアーエムブレム』シリーズ初の学園を中心としたストーリーが紡がれる今作。
舞台は3つの国に分かれた大陸フォドラにある士官学校、ガルグ=マクでの物語である。主人公は最初父親と傭兵業を営んでいた。しかし、物語の序盤に父親が、実は士官学校を運営するガルグ=マク大修道院の騎士団の元騎士団長ということを知る。その父親から受け継いだ才能を買われ、主人公は士官学校の「先生」になる。そこで学校の寮長兼各国の王族でもある生徒たちに出会う。大陸1番の帝国であるアドラステア帝国の次期皇帝エーデルガルト、北の寒冷地の国ファーガス神聖王国第1王子であるディミトリ、そして力を持った貴族たちが造り上げた国レスター諸侯同盟の盟主の嫡男クロード。このそうそうたるメンツの生徒たちの師となる主人公。ちなみに物語はこの3つの寮のうち1つを選らんで進めることとなる。
この物語が教えてくれることは「運命をどう生きるか」である。各国の重要人物でもある生徒たちは生まれながらに運命が決まっている者たちが多い。そんな中で自分の運命を自分らしく生きるのか、それともそのまま受け入れるのか、それぞれの生徒たちが切磋琢磨して成長していく。自分の運命に抗い、いばらの道に行く生徒たちも現れる。そんな生徒たちを主人公はどう受け入れるのか、そんな判断をプレイヤーである私たちが迫られる場面もある。運命の生き方を先生という立場で見ていき、私たちも学ぶことができるのが魅力であり、面白い部分でもあると感じるのだ。
またキャラクターごとの特別な物語もあり、シュミレーションRPGならではの結婚というシステムもあり、2人が出会い、結ばれるまでの物語がしっかりと存在する。現実ではいけないことだが、結ばれるカップリングは複数あり、「このキャラはこのキャラとくっつくの?!」というような意外な組み合わせもある。その2人の恋物語はぜひプレイして確かめてほしい。
戦闘モーションや魔法エフェクトもさることながら、私は猫と犬の可愛さに驚いた。ニンテンドックス並みの可愛さがあると感じた。
プレイヤーである私たちそれぞれの運命と私たちの想いがの生きる道を作り出す。それが他人にどう思われようとも突き進むべきだ。そう言われているようにプレイしたあとの私は感じた。
ぜひ、自分に自信がない人にプレイしてもらいたい。3人の寮長の中から必ず自分はこの人のように生きたいと思える人が見つけられるだろう。ただし、彼らのカリスマ性に飲み込まれないように注意してほしい。