ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド(Jormungand)とは、日本の漫画家・高橋慶太郎の作品。2006年5月に『月刊サンデージェネックス』(小学館)で連載が開始され、2012年2月に最終話を迎える。戦争で両親を殺されたヨナは、武器を売る武器商人を憎んでいた。しかしヨナは、ある事情から武器商人ココ・ヘクマティアルの部下として働くことになる。ココと彼女の仲間たちと共に世界を旅する物語が幕を開ける。

majin37g9のレビュー・評価・感想

ヨルムンガンド / Jormungand
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戦争というものを考えさせられるアニメ「ヨルムンガンド」

「ヨルムンガンド」は、髙橋慶太郎の同名の漫画を原作とするアニメで、2012年に放送されました。このアニメは、武器商人ココ・ヘクマティアルとココの護衛兵であり元少年兵であるヨナ、そして個性溢れる護衛達を中心に描かれ、武器の取引をしながら世界中を飛び回り、国際的な陰謀や紛争に巻き込まれていくというストーリーになっています。
「ヨルムンガンド」の魅力の1つは、そのキャラクター達の多様性と深い心理描写です。物語の主人公である、ココ・ヘクマティアルは架空の国際物流会社HCLIに所属する「海運王」のご令嬢であり、若くて銀髪美人な女性武器商人です。彼女は常に笑顔で楽天的な言動をとることが多いですが、時に冷徹で計算高い面を見せます。
彼女の護衛達も独自の背景や性格がありますが、特にもう1人の主人公であるヨナは過去に身近な人達を殺された経験から武器を憎んでいるものの、ある出来事をきっかけに武器商人であるココに従うという複雑な立場にあります。今まで出会った武器商人達とは明らかに違うココやその護衛達との旅が彼の成長や葛藤に繋がり、その描写が視聴者に深い印象を与えます。

また、アクションシーンも、「ヨルムンガンド」の大きな魅力です。銃撃戦や戦闘シーンは非常にリアルでダイナミックに描かれており、緊迫感や迫力を感じるほどアニメーションのクオリティは非常に高いです。これらのシーンは、アクション好きには大きな魅力となるでしょう。
さらに、このアニメは武器取引の現実や戦争の悲惨さ、人間の欲望と倫理について考えさせられる深いメッセージを含んでいます。アニメのタイトルでもある「ヨルムンガンド」が何なのかが明らかになるにつれて、そのメッセージの重さに拍車がかかります。
総じて、「ヨルムンガンド」はキャラクタードラマやアクション、深いメッセージ性を兼ね備えた優れたアニメです。深いドラマやアクションシーンを好み、そして深いテーマについて考察したい方には是非お勧めしたい作品です。