B'z / ビーズ

B'zはギターの松本隆弘とヴォーカルの稲葉浩志から構成される音楽ユニット。1988年にデビューし、2008年には「日本でもっともアルバムを売り上げたアーティスト」に認定されるなど、日本を代表するロックバンドとして根強い人気を誇る。国内での人気にとどまらず、2007年にはロックの殿堂と呼ばれる「Hollywood Rock Walk」にアジアのミュージシャンとして初めて登録された。また、松本孝弘は2019年にグラミー賞を受賞した。B'zの代表曲は「LOVE PHANTOM」「ultra soul」「いつかのメリークリスマス」「イチブトゼンブ」など。ハードロック要素の強いギターサウンドと、歌謡曲のニュアンスを含んだ日本語のヴォーカルサウンドが特徴。ほとんどの作曲を松本隆弘が担当し、稲葉浩志が作詞を担当する。ギターとヴォーカル以外のパートは、サポートメンバーという形でツアー毎に選出される。B'zのライブは「LIVE-GYM」と呼ばれ、アルバム収録曲を中心にした「アルバムツアー」、不定期で開催される「Pleasureツアー」、地方の小規模なホール会場で行われる「SHOWCASE」が存在する。

sas97919のレビュー・評価・感想

B'z / ビーズ
9

B'zというロックユニット

「B'z」は老若男女関わらず、説明せずとも名前くらいは聞いたことがあるはずの、日本で一番有名と言っても過言ではないロックユニットです。
ロックバンドではなく、ロックユニット。2人組ですのでバンドではなくこの呼び方が使われています。
1988年9月21日のデビューから1度も活動休止せずに、(ソロ活動に専念する年はありますが休止という形は取っていません)精力的に活動し続けています。

小室哲哉さんのグループである「T.M NETWORK」のギターのサポートをしていた松本孝弘さんが、自分でグループをプロデュースして活動するためにボーカル担当を探し、たまたま聴いた稲葉浩志さんのデモテープで彼がいいとオファー。スタジオに入って数曲合わせ、そのまま流れでユニットとしての活動が始まりました。
ちなみに「一緒に組もう」などの明確な言葉は一度も言われておらず、そのまま90年代にチャートを席巻し、アルバムの売り上げなど数々の記録を打ち立てます。そしてCDの時代を過ぎても変わらず曲作りに励み、ライブや新しいことに挑戦して活動し続ける「MONSTER」(同名アルバムあり)ユニットとなりました。

当初は打ち込み主体でギター演奏以外はカラオケを流す手法を取っていましたが、徐々にサポートメンバーを入れてのバンド体制に移行。音楽性もT.M NETWORKの影響を受けたものからロックテイストに移行。だんだんとハードロック路線に行きますが、活動が進むにつれてロックサウンドは残しつつ例えば昭和歌謡やポップ路線など、あらゆるテイストを織り込み音楽の幅が広がっています。
それを踏まえてロックが基本ではありますが、他に類を見ない多種多様なジャンルに挑戦しているユニットになっています。

それでもTAK MATSUMOTOが作曲してKOSHI INABAが作詞したものを彼ら本人が演奏すれば、それはもうB'zの音楽になるのです。
歳を重ねてもあらゆることに挑戦し、常に謙虚かつストイックであり続ける彼らの生き様は見習うものがあり、まさに活動でそれを示せるだけの実力があると思っています。

本来であれば文句なく10をつけたいところですが、音楽にはどうしても好みがあるので9とさせていただきました。8にしなかった根拠としては、ファンの母数と衰えない人気です。ライブのチケットの取りにくさや親の影響など世代を超えての新規ファンが増え続けていることなどから、ぴったりなのは自分だけじゃないと判断しました。
ファンとしてチケットの倍率が上がってしまうのは複雑ですが、興味のある方は有名な曲からでも聴いてみて是非1度はライブに足を運んで欲しいと思います。

2人やバンド全体の技術はもちろんですが、稲葉さんの見た目とは裏腹にお茶目で天然なトークや、松本さんの「ボス感」と本当に楽しく演奏している様子が見所です。
少しネタバレになりますが、松本さんはあのギターテクニックを目を閉じて弾いている時があります。席が近ければサングラスの色が薄かったりかけていない時に確認できます。

アルバム、配信、ライブの映像。導入はなんでもいいと思います。
「ウルトラソウル」や「ラブファントム」など、ちょっとでも聴いたことがあったり名前を知っている曲が入っているアルバムから攻略するのもおすすめです。
90年代に青春を過ごした世代の方におすすめを聞くのもアリです。いないようでいて、確認してみると意外と知っている人が周りに多い、それだけの影響を日本に与えた方たちです。
彼らの曲と生き様、姿勢など全般的に評価いたします。