原作ファンに物足りなさがある?スピンオフアニメ化作品
2023年1月から3月にかけて放送された、日本ファルコムの人気ストーリーRPG『閃の軌跡』シリーズのアニメ化作品。
貧困国ノーザンブリアにて猟兵となっていた主人公・ラヴィが、エレボニア帝国の「英雄」を探るため潜入捜査するあらすじとなっています。
軸的には『閃II』の直後で『閃III』で語られた、ノーザンブリア併合について描かれるスピンオフ的な内容になっています。
『閃の軌跡』のアニメ化作品らしく、ゲームでも出てきた各地やリィンなど本編に登場したキャラクター達も登場しますが、メインはオリジナルキャラになっています。その辺りはスピンオフ作品らしさがあると思います。
一方原作のキャラクターは登場こそするものの出番は少ないため、あまり『閃の軌跡』のアニメ化の印象が薄く、物足りなさを感じるのは否めません。
特に序盤の帝国観光に関してはテンポの遅さも感じました。見方を変えれば原作の絆イベントやサブイベントに当たるかな?とも取れましたが。
一方で5話からリィンが登場(といっても客演みたいなポジションでした…)以降は、物語が急展開していくので比較的見ごたえが感じられました。全体的に観た場合ファンサービスも当然あるのですが、やはり『閃の軌跡』のアニメ化としては物足りなさがある作品でした。