長年にわたり愛された野球マンガ金字塔作品『ドカベン』
日本野球を題材にした大ヒットマンガ『ドカベン』。『週刊少年チャンピオン』より1972年から9年間連載されました。同年には単行本も出版し、全48巻が販売されました。
なおその勢いは留まらず、豪華版、文庫版の発売。さらにはテレビアニメも放送され、作者である水島新司の代表作となりました。
主人公の“山田太郎”を筆頭に、ど真ん中は苦手で悪球打ちの“岩鬼正美”や曲芸を持ちリズム打法の“殿馬一人”、甘いマスクを持ったアンダースロー投手の“里中智”など、チームメイトでありながら読者を魅了した濃いキャラクターが多いのも魅力の1つとなっています。
また主人公のライバルとなった犬飼3兄弟の長男“犬飼小次郎”や、速くて重い超剛球が持ち味の“土門剛介”、剛速球と超遅球を併せ持つ最大のライバル“不知火守”など、対戦相手である数々の登場人物も話題となりました。
野球を愛す芸能人のファンも多数存在しています。お笑いコンビとんねるずの石橋貴明さんもその1人であり、岩鬼正美がバッターボックスに入る時のセリフをテレビ番組で披露されています。
高校野球を舞台に立ちはだかるライバル高校との対戦は手に汗握るシーンが多く、コメディ要素も挟んだこの作品は今後も若い世代に語り継がれるのではないでしょうか。