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格闘アクションゲームとしてはかなり完成度が高く感じた
『SIFU』はステージクリア制の格闘アクションRPG。ゲームの舞台は中国で、プレイヤーは1人の武術家となって物語を進めていく事になります。アクションゲームで格闘を主体として戦う作品は数多くありますが、『SIFU』は中国拳法に重きが置かれていました。また、それは攻撃を入力するタイミングを遅らせるなどすれば単にボタンを連打していればクリア出来る作品とは一味違うと感じられます。敵のキャラはプレイヤーの攻撃を回避したり防御したりするので、「どう攻撃を展開するか？」、「立ち回りはとのようにするか？」、「スタミナが不足していないか」などの要素を考えつつ、キャラを動かす事が肝要となるのです。
また、ストーリーは1本道なので、一般的なRPGほど情報量が多くはないです。『SIFU』はむしろ、「キャラを上手く操作して戦う」という部分に魅力があると思います。
日本のゲームで比較的近いものを挙げるなら『龍が如く』シリーズの戦闘でしょうか。複数の敵を同時に相手をする必要があるので、常に周囲に気を配らないとすぐに倒されてしまいます。装備などのパラメータを上げるような要素は無く、変更できるのは外見だけでした。そうした所がかえってゲームの難易度を保ち、戦いに緊張感を生んでいました。ストーリー自体は短めなので少々ボリュームには欠けますが、格闘アクションが好きな人は十分に楽しめる作品だと思います。