劇場版 SPEC〜結〜

劇場版 SPEC〜結〜

『劇場版 SPEC〜結〜』とは、2013年の日本映画。監督は堤幸彦。出演は戸田恵梨香、加瀬亮など。「SPEC」と呼ばれる特殊能力を持った犯罪者に立ち向かう未詳事件特別対策係、通称「ミショウ」捜査官の活躍を描く。TBSのテレビドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の劇場版で、前作の映画『劇場版 SPEC〜天〜』に続く作品であり、シリーズの完結篇である。2部構成の作品で、前篇『漸ノ篇』(ぜんのへん)が11月1日に、後篇『爻ノ篇』(こうのへん)が11月29日に公開された。

Aniseのレビュー・評価・感想

劇場版 SPEC〜結〜
6

ドラマが好きな分の期待感が大きくなる

SPECシリーズが好きで、連ドラ、スペシャル、天と見続けている人からすると、どんな風に完結していくのかは見物でした。ただ、終わり方はよく分からなかったというのが本音です。
当麻がセカイ達を倒し、自分が未詳で生きてきた時間は無かったことになり、只1人時間の流れをさまよい続けるという説明が最後に出てきますが、何故そんな風になってしまったのかはよく分かりません。瀬文に撃たれて死んだような描写の後がそういうシーンなので余計に疑問が残りました。
当麻が地球を救うためには自分が犠牲になるしかなかったのかもしれませんが、結末としては残念でした。やっぱりSPECファンとしては、当麻には今まで通り、未詳で瀬文と一緒に事件を解決して貰いたかったです。今まで登場した、死んだSPECホルダーを味方につければ当麻は無敵だと思います。
結は前編と後編に分かれていましたが、前編の展開は好きでした。中でも野々村係長の刑事魂と男気溢れる姿が強く観られたのが良かったです。係長が死んでしまうシーンは悲しくて泣けましたが、それでも最後まで刑事魂を持って自分の体を仲間に撃たせた事、危険を冒してまで未詳のメンバーを救おうとする姿は本当に格好良かったです。おちゃらけた姿だけではなく、ちゃんと刑事であるんだなという部分を改めて感じさせられました。漸の編までは良い流れで、ファンからしても良かったですが、結末がちょっと物足りない部分もあっての評価になりました。