カイ・ハンセン

カイ・ハンセン

カイ・ハンセンとは、ドイツ出身のロックミュージシャン、シンガーソングライター、音楽プロデューサーである。パワーメタル・バンド「ハロウィン」や「ガンマ・レイ」の設立に関わり、ジャーマンメタルの創生期から活動するプレイヤーの1人として知られている。

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カイ・ハンセン
9

反抗期とカイ・ハンセン

カイ・ハンセンというミュージシャンについて考えてみたいと思う。ハロウィンというバンドの元リーダーで、そのバンドのベスト盤に入っていた「アイ・ウォント・アウト」という曲で彼のことを初めて注目した。当時反抗期であった私にはぴったりはまった。歌詞の最初の方を訳すと「人生が始まった時からちっちゃな殻に押し込めやがって、誰も俺らが何者になりたいかを聞いてくれねー。学校じゃ正しい考え方というやつを教えられるけれど、先公によって言っていることがちげーだろ…」というものであった。
私は当然のごとく「なにこの歌詞、サイコー、もっと言え」と思っていた。自分の学校の先生で、ましな方でも「U大(自分の都道府県の国立大学)は学問の最高学府。一番偉くて一番頭がいいから何でも従わなければならないんだ」と言っていたので、中学校に心から嫌気がさしていたのだ。そんな私に響かなかったと言ったら嘘になるであろう。

その時のヴォーカルはマイケル・キスクという人物であったが、カイ・ハンセンはデビューミニアルバムとファーストアルバムでヴォーカルをとっておりその声にもハマった。周りの友人たちが「ヘタじゃん。趣味悪いよ。他に良いのいっぱいあるよ」と止めてくれたのに、カイ・ハンセンヴォーカル時代のCD(当時、日本版は2枚のCDが1枚に入っていた)を結局買った。カイの声はともかく良曲が多かったので、友人達に貸したら喜んで聴いてくれた。

その後、カイ・ハンセンはハロウィンを離れ、ガンマ・レイというバンドとして独立するが、少なくとも私は曲の良さが秀逸だと思い聴き続けている。