ストーリー展開と音楽が最高
1924年のシカゴが舞台のミュージカル映画。
主要人物は不倫相手を射殺したロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)、人気のナイトクラブ「All That Jazz」で舞台に立つケリー姉妹の姉で、不倫していた夫と妹を射殺したヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタジョーンズ)、そして敏腕弁護士のビリー・フリン(リチャードギア)の3人。
同じように殺人を犯したロキシーとヴェルマの2人が、刑務所を舞台に繰り広げられる内容だけ聞くと、ブラックなストーリー。
殺人を犯したことや、夫を利用することに何の罪悪感も反省もないロキシーは、あの手この手を使って無罪になろうとする。気持ちの良いほどの女性たちの開き直りっぷりは見ていてスカッとさせてくれる。
そして何と言っても、ミュージカル映画ならではの音楽とダンスを多用した演出は圧巻。軽快なリズムと音楽の演出により、冒頭に男女関係を巡る殺人が起きたことを忘れてしまうほどに、爽快なストーリー展開となっている。
ロキシー役のレニー・ゼルウィガーは、彼女の代表作『ブリジットジョーンズの日記』シリーズから大きく体型を変えてスリムなロキシー役を演じている。
またヴェルマ役のキャサリン・ゼタジョーンズは、この映画の撮影の際妊娠中でありながら激しいダンスを披露したりと、映画の内容以外の見どころにも注目してほしい。