『ツバサ・クロニクル』の世界
『ツバサ・クロニクル』は主人公・小狼(シャオラン)が、愛する姫・サクラの記憶の羽を求めて旅する異世界物語です。小狼は考古学者の父親の影響で見習いをしていて、サクラは2人が暮らす玖楼国(クロウコク)の姫。2人は立場の違いを乗り越え思い合っている幼馴染でもあります。
ある日、サクラに異変が起こり、全ての記憶を失くしてしまいます。そんなサクラを助ける方法は、記憶として異世界に飛び散った「羽根」を探し出すことだけでした。しかし異世界に渡るためには対価として、自分にとって最も価値のあるものを差し出さなければなりません。それはサクラとの「関係性」だったのです。小狼はサクラの記憶を取り戻すためにその対価を払うことを決意。けれどそれは取り戻した記憶の中に小狼はいないということ。それでも愛するサクラのため、小狼は旅することを決めるのです。
辛い旅の始まりから物語は進んでいきます。
『ツバサ・クロニクル』はの魅力は、小狼とサクラの恋の行方や旅の中での出会いや思い出、バトルシーン、隠された真実など、盛りだくさん。特にイラストの美しさにはため息が出てしまいます。単行本の表紙や扉絵のイラストは、いつまでも眺めていたくなります。
そしてその美しいイラストから生まれたキャラクターも、個性豊かで必ずお気に入りが見つかります。
深い物語と美しいイラストで圧倒的な世界観を作り出し、その中で動く魅力的なキャラクターにあなたも魅了されるはずです。
そしてこの物語を読み終わった後は、きっともう1度、最初から読みたくなっていると思います。