ランクが固定された世界で、唯一レベルアップできるという新しい設定
最弱ハンターが最強ハンターになるまでの王道パターンだが、違うのは仲間と共にではなく自分1人だけという点だ。
徐々に孤高の存在となっていく、文字通りの『俺だけレベルアップ』という異色のアニメだ。
舞台は現代だがファンタジー要素が含まれており、異世界に繋がるダンジョン、ギルドが存在している。普通異世界ファンタジーの舞台は中世ヨーロッパをイメージした背景だが、それを現代のビル群や町並みに置き換えたものと例えれば、わかりやすいだろうか。
冒険ものにはお馴染みのハンターという職業があり、E~S級と言ったランクが存在していた。E級は最弱で、S級が最強だ。
しかし1度決められたランクは決して上がることはないという、これまでにない設定がある。
そして主人公である水篠旬は最弱のE級ハンター。
大学受験を控えている妹と病気で入院している母親のために、行方不明の父親に代わって稼いでいる生活を送っている。しかし彼は最弱であるため、雑魚モンスターにも致命傷を与えられ、毎日命がけの日々だった。他のハンターには邪魔者扱い、役立たずと罵られて、それでもやめるわけにはいかないと己を鼓舞して4年の時間を費やした。
そんな彼はあるダンジョンで死にかけて、目が覚めると自分だけがレベルアップできるという奇妙な状況になっていた。
彼にしか見えないRPGゲームのようなステータス画面が表示されるようになり、自分のスキルやレベルを上げていく。
そうして彼は最弱ハンターから最強ハンターに成りあがり、世界中から注目を浴びるようになっていく。
この作品では旬が最弱から最強になっていく王道パターンが面白い。
最初はボロボロにされて手も足も出ないが、目の前に現れるミッションをクリアするごとに強くなっていくのだ。徐々に自分よりも強かったB級やA級のモンスターも倒せるようになっていく。最初は弱弱しかった旬も、強くなったことで自信が付き、何事にも動じないクールなイケメンに変貌を遂げた。その姿にギャップ萌えを感じた女性も多いらしい。
しかもゲーム要素もふんだんに使われているため、相手が使用してた特殊能力まで使えるようになり、ハイスピードでレベルアップする展開は何とも言えない爽快感がある。
他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場したり、強いと思われてたキャラがあっけなくやられてしまうなど、ハラハラ感もあって今後の展開が気になりすぎる作品だ。