Fallout 4 / フォールアウト4

Fallout 4 / フォールアウト4

『Fallout 4』とは、マニアも多い人気のシリーズで核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたオープンワールドアクションゲーム。ベセスダソフトワークスが開発している。広大なマップや数多くのキャラクター、メインストーリーからサブストーリーまで沢山のクエストがあり、内容量たっぷりのゲームとなっている。本作では新しく「クラフト」システムが導入され各地に点在する拠点で武器や防具の改造、防衛設備の構築、寝泊まりして暮らせる住居の建造など今までのタイトルより更にやり込める要素が増えている。

ohmttkのレビュー・評価・感想

Fallout 4 / フォールアウト4
9

人は、過ちを繰り返す。

タイトルは『Fallout 4』で出てくる言葉の1つである。このひと言で「何が起きたのだろう」と気になった方も多いのではないだろうか。

『Fallout 4』は、2015年にベセスダ・ソフトワークス社が出したポストアポカリプス系・オープンワールドRPGである。
舞台は2077年のボストン。ざっくり何をするのかというと、核が落とされて200年以上経った地上世界を旅していくといった感じだが、勿論そんなあっさりと旅が始まる訳でもない。核が落とされる前の平和な日常もしっかりと描写されている。

主人公は家庭持ちで息子が1人いるのだが、核が落とされシェルターに逃げ込む際の不安そうな配偶者の姿、一緒に避難できないため置いてきてしまったお手伝いロボット、胸に抱きかかえた生まれて間もない息子。
シェルターに逃げ込む間、入居権を持たない市民の悲痛な叫びやパニックに陥った様子がはっきりとうかがえ、物語の始まりはその先だというのに「これからどうなってしまうのだろう」とドキドキしてしまう。
そしてシェルターに家族3人で潜り込み、ある装置に入れられるのだが、なんとここで配偶者と息子両方を失ってしまう。突如現れた謎の男に配偶者は撃たれ、配偶者の腕に抱えられていた息子は連れ去られてしまうのだ。
助けようにも主人公が入れられた装置のドアは開かない。ただドアを叩くことしか出来ない主人公を男はじっと見つめ、意味深な言葉を告げていなくなってしまう。
そして冒頭話したように、そこから200年以上経った世界で目を覚まし、「攫われた息子を探すため」地上世界を旅していくのだ。

様々なものを失った状態でのスタート。しかも地上は未だに放射能が蔓延しており、動物などは奇形化している。命がけのサバイバル生活を強いられながらも息子の手がかりを探し、時には人助けをし、時には土地の復興を行い、時には信頼できる組織と手を組み…。この自由度の高さはオープンワールドならではだろう。世界観、ストーリーに限りなくマッチするシステムである。
そう、自由なのである。確かに大筋は息子を探す旅というものではあるが、このゲームの醍醐味はこの荒廃した世界をプレイヤーがどう過ごしていくのかである。法の存在しない世界で縛るものは何も無い。そしてゲームシステムも然りで、「必ずこれをやらないと進まない」なんてものが無いのだ。このゲームの大きな魅力の1つでもあるだろう。
主人公の立ち振舞も自由だ。善良に生きるのも、犯罪に手を染めて生きていくのも自由だ。それで仲良く慣れるNPCもいれば逆のNPCもいる。プレイヤーの行動ひとつでプレイヤーを取り巻く環境が少しずつ変化していくのもまた面白い。

ただ決められた道を走るだけのゲームに飽きてきたそこの貴方、オープンワールド系もしくはポストアポカリプス系のゲームに興味を持っている貴方は、是非このゲームをプレイしてみてはいかがだろうか。