時代とともに変化しながらも、変わらない温度を持つ歌うたい
1993年の「僕の見たビートルズはテレビの中」以来、変わらない飄々としたスタンスで、人々の心に届く飾らない歌を作り続けているシンガーソングライター・斉藤和義。
近年ではテレビへの出演なども増え、大衆的な存在になっているといえるが、90年代、00年代の作品については、長年のファンや、音楽好きでなければ知らない人も多いのではないだろうか。バラエティのエンディングテーマだった「Hey!Mr.Angryman」や、ゼクシィのCMソングだった「ウエディング・ソング」など、あれ?この歌知ってるという曲も多いだろう。
派手ではないのにハッとさせられる歌詞や、いつの間にか口遊んでしまう優しいメロディー、決して押し付けがましくはないのに人間味や力強さといった温度を感じさせてくれるところが変わらない彼の魅力ではないだろうか。
その他、交流のある一流アーティストとのコラボや、昔からの名曲やリスペクトするビートルズ曲のカバーなど、コンスタントに幅広く活動しており、オリジナルはもちろんのこと、コンセプトアルバム、コラボ曲など、どの作品も一聴の価値ありである。また、同じ1966年生まれの奥田民生、トータス松本、スガシカオら豪華なアーティストとともにイベントを定期的に行っており、今後もどのようなサプライズをしてくれるのか目が離せないアーティストである。