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遊び心たっぷりで、スピーディな展開の奇妙奇天烈なお話
この映画は、ハリウッドと一線を画し、独特な映像世界を築く、奇才ウェス・アンダーソン監督が、目を見張らんばかりの造形美(特に左右対称の造形美)を存分に生かし、遊び心溢れた、心ときめく大人の童話に仕上げてくれましたね。
ナチズムや共産主義のパワーバランスに右往左往する、不安定な東欧の歴史に弄ばれながら、コンシェルジェとベル・ボーイの波乱万丈の物語が展開し、不思議な運命の巡り会わせの結果、気が付けばゼロ氏は雇われベルボーイからホテルのオーナーになって、めでたし、めでたしという摩訶不思議なお話でしたね。
とにかく、遊び心たっぷりで、スピーディな展開の奇妙奇天烈なお話に魅了された1時間40分でした。