コンフィデンスマンJP -英雄編-

コンフィデンスマンJP -英雄編-

『コンフィデンスマンJP 英雄編』とは、2022年1月14日に公開された日本の映画作品。人気テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』の劇場版第3作である。
物語の舞台はマルタ共和国のマルタ島と設定されているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による海外ロケの断念に伴い、俳優陣の出演シーンは和歌山県のポルトヨーロッパをはじめとする日本国内で撮影され、現地の風景はCG合成によって表現された。また、本来は過去作に出演していた竹内結子と三浦春馬のエピソードを中心に据える予定であったが、両名の急逝に伴い制作上の内容変更を余儀なくされ、公開時期も2021年から2022年へと延期された。
ストーリーは、伝説の詐欺師である師匠「ツチノコ」の死をきっかけに詐欺の意欲を失っていたダー子、ボクちゃん、リチャードの3人が、多くのセレブが集まるマルタを舞台に「いちばん多く稼いだ者が勝者」とする7日間の勝負を持ちかけるところから始まる。ジェラール・ゴンザレス夫妻が所有する美術品「踊るビーナス」をターゲットに定め、ダー子たちが暗躍する中、日本の刑事である丹波、インターポールのマルセル真梨邑、そして宿敵である赤星が入り乱れ、複雑な心理戦と騙し合いが展開されていく。
興行面では公開初日から3日間で動員41万7000人、興行収入5億9000万円を記録するヒットとなった。一方で映画批評においては、過剰なまでのミスリードやどんでん返しの連続を指摘する声や、日本芸能界の文脈に依存した演出を疑問視する意見がある一方で、主演を務める長澤まさみのコメディエンヌとしての卓越した演技力を評価する声も挙がるなど、賛否両論の評価を受けている。

riku919のレビュー・評価・感想

コンフィデンスマンJP -英雄編-
9

ジェシーの存在

テレビで放送されている時からこの作品のファンであった。
今までの日本にドラマのつくりとは少し違う雰囲気で、これは映画でも面白いんじゃないかと思っていたので、劇場版3作目の今作の公開をとても期待していた。
そして、期待を裏切らない満足のいく内容だった。
ダー子、リチャード、ぼくちゃん、五十嵐といつものメンバーはもちろんだが、ジェシーの存在もちゃんと描いてくれていて、ファンには涙物であった。
この作品の良さは、最後はきっちりと観ている者をすっきりさせてくれることである。
モヤモヤした思いは残らないし、敵役にも悪意を残さずに終わってくれることで観終わった後に何とも言えない爽快感が味わえるのだ。
今回も『あの方』が出てくるのだが、なんとも意外な役回りで、ドラマ版から見ていた私はニヤニヤしてしまった。
誰が敵で誰が味方か、裏切り者は誰か。序盤から頭をフル回転させてコンフィデンスマンの世界を堪能し、推理するも、最後の最後のどんでん返しで見事にその予想は外れる。
だが、それがこの作品の面白さなのである。みんなコンフィデンスマンに騙されてしまう。
いや、その騙されることを期待してこの作品を観てしまうのかもしれない。