コンフィデンスマンJP -英雄編-

riku919のレビュー・評価・感想

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コンフィデンスマンJP -英雄編-
9

ジェシーの存在

テレビで放送されている時からこの作品のファンであった。
今までの日本にドラマのつくりとは少し違う雰囲気で、これは映画でも面白いんじゃないかと思っていたので、劇場版3作目の今作の公開をとても期待していた。
そして、期待を裏切らない満足のいく内容だった。
ダー子、リチャード、ぼくちゃん、五十嵐といつものメンバーはもちろんだが、ジェシーの存在もちゃんと描いてくれていて、ファンには涙物であった。
この作品の良さは、最後はきっちりと観ている者をすっきりさせてくれることである。
モヤモヤした思いは残らないし、敵役にも悪意を残さずに終わってくれることで観終わった後に何とも言えない爽快感が味わえるのだ。
今回も『あの方』が出てくるのだが、なんとも意外な役回りで、ドラマ版から見ていた私はニヤニヤしてしまった。
誰が敵で誰が味方か、裏切り者は誰か。序盤から頭をフル回転させてコンフィデンスマンの世界を堪能し、推理するも、最後の最後のどんでん返しで見事にその予想は外れる。
だが、それがこの作品の面白さなのである。みんなコンフィデンスマンに騙されてしまう。
いや、その騙されることを期待してこの作品を観てしまうのかもしれない。