多くのリスペクトを集めるBTS
2013年デビュー。HYBE所属。男性7人組アイドルグループの「BTS」。
今やビルボードやグラミー賞にも名を連ねる彼らの魅力は、なぜ多くの人を惹きつけるのか。その1つとして彼らのミュージックビデオのストーリー性がある。
それをここでは『花様年華』と『WINGS』のアルバムのミュージックビデオから読み解き、彼らの想い、魅力を探ってみる。
まず『花様年華』のミュージックビデオから見ていく。最初に「花様年華」とは「人生で最も美しい瞬間」の意味である。
主なストーリーの軸となるミュージックビデオは「I NEED YOU」、「花様年華 on stage : prologe」、「RUN」の3つである。
この3つでは仲良しの7人(メンバー)が、高校生の時に優等生だったジンが不良の6人を校長に売った過去と、その後どんどん狂っていくメンバー達が描かれている。
その後に「他のメンバーの人生が狂ったのは、あの時校長に売ってしまった自分のせいだ」と思ったジンがタイムリープを繰り返して、幸せな7人の関係を続けようと動いている姿も読み取れる。
2つ目の『WINGS』からは、悪魔となったテヒョン(メンバー)の誘惑により、ジンを含む全員が成長痛を感じながらも大人になろうとしているのがわかる。またテヒョンが成長しようとする中で、ジンがタイムリープを繰り返していることに気づいて手を差し伸べるも、ジンにはどうしても言えない隠し事がある。そしてテヒョンの手を振り払い、また1からタイムリープが始まったところまでが描かれている。
さらに物語は続いていくが、ここまでが1区切りとなる。このように、見れば見るほど深いミュージックビデオも、彼らの人気の理由の1つだろう。